小説家、精神科医、空手家、浅野浩二のブログ

小説家、精神科医、空手家の浅野浩二が小説、医療、病気、文学論、日常の雑感について書きます。

花巻東の千葉翔太

2013-08-19 22:34:33 | 武道・スポーツ
打率より出塁率。こういう選手が出てから書くと後知恵と思われるのは仕方がないが。私は、以前から、打率より出塁率の方が打者の能力を正確にあらわしていると思っていた。ただファールを打って粘る、ということは考えていなかった。私はもっぱら、選球眼の能力だけを考えていた。クリーンヒットでも、四球でも、出塁は同じなのである。

彼はストライクはファールにする。これは、いい手である。彼はバットの握りを開けている。ややバント気味の構えである。どんな剛速球でも、変化球でも、バントなら出来る。もっともバントでも、球の勢いを殺せないと、送りバントは失敗するが、当てるだけなら難しくない。バントの時、バットの角度を外に向けていれば、芯にあたうが、チップだろうが、ボールはファールになる。これは難しくない。だろう。ただスリーバントが失敗すると、アウトになる。から、彼のは、バントではなく、バットを振るスイングにしなくては、ならない。し、そうしている。しかし、スイングといっても、彼のは、構えの時、バットの握りを開けていて、バント的、というか、バントとスイングの中間のようでなカットである。バットの握りを、開ければ、バットコントロールが容易になるし、ファールにするには、バットの角度を外に向けていれば、ボールはファールになってくれる。確実にファールを打つ技術はバントの技術よりは、ずっと難しいだろうが、意識して訓練すれば、身につくのだろう。また、ピッチャーを疲れさせる、効果もある。

プロ野球でトライアウトされた人は、こういうファールを打つ技術を磨くのも、一つの方法だと思う。クリーンヒットでも四球でも、出塁は同じなのである。

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