小説家、反ワク医師、空手家、浅野浩二のブログ

小説家、反ワク医師、空手家の浅野浩二が小説、医療、病気、文学論、日常の雑感について書きます。

佐山サトル

2013-09-03 21:05:13 | 武道・スポーツ
You-Tubeで、佐山サトル、がシューティング部の大学生をしごくのを、再現した動画があらわれた。佐山サトルをからかっているのだが面白い。

一言でいって、佐山サトルは、叱り方、というか、厳しさの表現が下手なのである。佐山サトルは、元々、タイガーマスクの時から、そして、マスクをとってからも、優しい性格なのである。これは生まれつきのものである。タイガーマスクで人気絶頂の時、コーナーポストに颯爽と飛び乗ったのを小林邦明に足を引っ張られて、精神的に落ち込んでしまったくらいだから、精神的に野蛮人のように強くはなく、弱い面がある。しかし佐山サトルは、プロレスラーになりたいと、新日本プロレスに入門した。プロレスラーの練習の基本は体づくりである。ヒンズースクワットとか、腕立て伏せを500~1000回もやる。タフな体を作っておかないと、バックドロップなどの攻撃をされると脊髄を損傷してしまう。こういう厳しい訓練を、何としてもプロレスラーになるために、歯を食いしばってやってきているので、彼の、やる気、は本物である。しかしプロ経験者が、アマの、大学生のシューティング選手を、プロ感覚で、しごくと、必ずしも、正しい指導にならず、行き過ぎになってしまうことがある。大学生は、プロのように、体が出来ていない。そこに100%の力の発揮を求めると、怪我をしかねない。そして、ほとんどのスポーツでは、技の訓練は100%ではなく、80%位の力の発揮の方が上達するのである。また、大学生のシューター達は、佐山サトルが優しい性格であることを知っているから、まさしく、なめられる、そして、選手がだらける、ことを危惧したのだろう。そして、佐山サトル自身も、優しいだけではなく、荒くれ者のような性格も、オレは持っているんだぞ、ということを、ジキル博士とハイド氏のような豹変ぶりで、アピールしたかったのである。そこらへんが、再現者に、からかわれている所である。

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生きる意味

2013-09-03 20:02:12 | 考察文
生きる意味がわからない、という人が多い。

もちろん私も正確にはわからない。し、答えられない。

しかしヒントはある。物事は演繹的ではなく、背理法で考えた方がいい。もし、自動車事故で人を殺してしまったら、もし、自動車事故で、脊髄損傷になってしまったら、もし、事業に失敗して一億円の借金を作ってしまったら、あなたは、どう感じるだろう。

おそらく、こう思うだろう。

「生きる意味がわからない、などと悩んでいた自分は、なんと我が儘だったのだろう。なんにも要らない。生きているだけでいい。ご飯をおいしく食べられるだけでいい。夜、ぐっすり眠れるだけでいい。将来に悩まないで、生きられるだけでいい。それだけでいい。自由に動かせる手が二本、自由に動かせる足が二本、あるだけでいい」・・・と。

もし、生きる意味がわからない人がいたら、15階建てのビルの屋上の手すりの上を歩いてみるといい。

あるいは、命綱をつけて、高層ビルの屋上から、隣の高層ビルの屋上への、綱渡りをしてみるといい。

さて。その一方で。私は「全てのことに意味がある」などという、カッコつけた格言も大嫌いである。電車が脱線して、息子が死んでしまった、津波で親も家も仕事も失ってしまった人が、そんな格言、聞いたら、まず怒るぞ。

「全てのことに意味がある」とは、私は全く思わない。辛いことに、何とか意味を見出そうとする人は、立派だと思うが。

ただ、どうにもならない苦難の立ち場になっても、無心で何とか被害を最小限にくいとどめようとする人の姿は美しい。

私はペットを飼うのが大嫌いである。またペットを飼っている人も嫌いである。しかし、最近、家の近くで、うろついているビッコの野良ネコを見た。あの、野良ネコなら、飼ってもいい。とも思う。しかし、野良なので人間になつかない。しかし、仮に、なついたとしても、必ずしも、飼いたいとも思わない面もある。なんと誇り高い野良ネコなのだろう。なんと誇り高い生き物なのだろう。その誇りを奪いたくないのである。しかし、ペットショップでは、ビッコの猫など売ってはいまい。また、飼う人もいまい。

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