小説家、精神科医、空手家、浅野浩二のブログ

小説家、精神科医、空手家の浅野浩二が小説、医療、病気、文学論、日常の雑感について書きます。

条件つきストロークと無条件のストローク

2014-03-12 01:39:24 | 医学・病気
条件つきストロークと無条件のストローク

ストロークとは、テニスのグラウンド・ストロークのように、交流、心の交流、といったものである。「愛情」と言ってもいい。

条件つきストロークとは、親が満足した時、つまり、学校の成績で良い点を取った時、親の言うことを、はいはい聞く、いわゆる、親にとって素直な性格の時、運動会で一番になった時、教師から誉められた時、などの条件があった時だけ、我が子を愛する行為のことである。これは、本当は、「愛」とはいえない。もちろん、こういう親の場合、学校の成績が悪い時、親に反抗する時、などは、親は子供を愛さない。それどころか叱り嫌う。

一方。無条件のストロークとは。そういう条件があろうが、なかろうが、そんなことは関係なく、「お前は私のかけがえのない子供なのだよ」という気持ちを持っている親の愛情のことである。

子供にとって嬉しいのは、当然、無条件のストロークである。

条件つきストロークの親の子でも、親の愛情は欲しいから、学校の勉強を熱心にして、たとえ偽物でも、親から愛されたいと思い、行動することもある。しかし、子供の性格によっては、親に反発してグレてしまう場合もある。

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普通の人間

2014-03-12 00:23:33 | 考察文
大体の普通の人。

健康に生まれ、親から愛情を持って育てられる。高校生、大学生くらいになる頃までには、(親も完全な人間でないから)、親の嫌な点に反抗し、嫌うこともあるが、虐待されない限り、基本的には、親に感謝し、親を愛している。親との人間関係が上手くいっている。だから、大学を卒業したら、親に、いつまでも甘えていていは、いけない、自活しなければならない、という自立心が自然と起こる。そして大学を卒業すると、自立する。これは、嫌々、働くのではなく、親から自立したい、自立しなくてはならない、という感情が自然に起こるのである。それが普通の人間である。

しかし親との愛情関係が無い親子の場合、子供には自立心が起こらない。

「親に愛されなかった子供は、二十歳までに必ず心身的な病気が発症する」

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