小説家、反ワク医師、空手家、浅野浩二のブログ

小説家、反ワク医師、空手家の浅野浩二が小説、医療、病気、文学論、日常の雑感について書きます。

神風特攻隊

2015-08-08 03:23:39 | 考察文
世界では、日本の、神風特攻隊員を、崇高な人達と見なしているようだ。

そして、なぜ、日本人が、神風特攻隊戦術が出来たのか、わからないようだ。

しかし、その理由は簡単である。

それは、天皇制の存在である。

戦前の大日本国憲法の第三条、にあるように、

「天皇ハ神聖ニシテ侵スべカラズ」

である。軍部は、天皇を、日本の、現人神とした。

(実際、ややこしいことに、日本の天皇制は、他国には無い、2000年以上、続いてきた、見事なものである)

実際、特攻隊員は、敵艦に突入する時、「天皇陛下万歳」と言って死んでいった。

実際は、軍部による、天皇の政治利用なのであるが。

生きている、自国の、神様のためには、死ぬしかない。

生きている、自国の、神様を守るためには、命を惜しむわけには、いかない。

そうしなかったら、軍部、日本国民すへてに、非国民、と言われ、村八分にされる。

特攻は、兵士の志願、自分の意志、といわれているが。

特攻を志願しても、「死」。特攻を志願しなくても、全日本人に、非国民、と呼ばれ、死ぬより苦しい、いじめにあう。

むしろ、全日本人に、非国民と呼ばれ、村八分にされる、生き地獄、以上の、精神的苦痛の方が、物理的な「死」より苦しい。

だから、特攻隊員は、生きて、生き地獄以上の精神的苦痛に悩まされるよりは、やむをえず、死を選んだのだ。

もちろん、全ての、特攻隊員の志願の決断の理由が、そういう、苦しみの度合いの比較から、とは言えないが、この心理は、ほとんど、全ての、志願した、特攻隊員の心理にあったはずである。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする