小説家、精神科医、空手家、浅野浩二のブログ

小説家、精神科医、空手家の浅野浩二が小説、医療、病気、文学論、日常の雑感について書きます。

石鹸や洗剤で肌荒れを起こす

2024-12-01 00:24:21 | 医学・病気
石鹸や洗剤で肌荒れを起こす

スキンケアのコツ

基本的に石鹸はどのようなタイプのものでも、皮脂(ひし=皮膚の油分)を奪い取っていきます。 このため石鹸を使いすぎると、皮膚の乾燥を招き、人体の表面の抵抗力が弱くなり、アトピー性皮膚炎など様々な皮膚病の悪化因子となります。

石鹸には優れた洗浄力があります。 しかし、この洗浄力の強さが肌荒れを引き起こしたのかもしれません。 石鹸は弱アルカリ性のため、皮脂などの油汚れをよく落とします。 その一方で、洗い過ぎるとお肌に必要な皮脂まで洗い落としてしまい、乾燥を引き起こす原因につながることがあります。

塩素が溶けたプールの水に触れることで肌を覆っている皮脂が落ちて、皮膚のバリア機能が破壊されるといわれています。 そのため、肌荒れしたり、肌が乾燥したりしてしまうのです。

プールや海水浴 プールの消毒に用いる塩素、海水は、放置すると皮膚を刺激して強い痒みを誘発します。 このような遊びの後は、必ずシャワー浴(可能であれば石鹸を用いて洗浄)を行なってください。 清潔にした後に、保湿剤やステロイド外用薬の再塗布が必要な場合があります(主治医に相談してください)。

人間の皮膚の表面は弱酸性の皮脂膜により潤いが保たれていますが、残留塩素を含むプールの水はタンパク質を融解するアルカリ性です。 アルカリ性の残留塩素により皮膚表面のバリア機能が破壊されると乾燥しやすくなったり湿疹やニキビが治りにくくなる可能性があります。

塩素は皮膚を乾燥させるので、プ―ルから上がったらシャワーで丁寧に体を洗い、できれば使い慣れているオイルやクリームで保湿することをお勧めしています。 オイルはホホバや椿油、馬油などシンプルなもの、クリームは刺激がある成分が使われていないものを日頃からみつけておくとよいと思います。

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