小説家、精神科医、空手家、浅野浩二のブログ

小説家、精神科医、空手家の浅野浩二が小説、医療、病気、文学論、日常の雑感について書きます。

ウソは、表情や仕草で、わかる

2015-12-28 01:16:29 | 考察文
大抵の、人間の、ウソは、表情や仕草で、わかる。

それは、なぜか、というと、人間は、自分を完全な、悪人とは思いたくないからである。

平気で相手をだます。つまり、良心を捨てきってしまう。と、自分が、大悪人になってしまうので、人間は、その自分の罪業に耐えられないからである。

人は、ウソをついて、人をだます時、自分は、完全な、悪人ではなく、(ふんだんな自己正当化により)、自分は、やむを得ず、ウソをついているが、本当は、善人である、と、思いたいからである。

自分が、地獄に落ちたくないからである。

これが自己欺瞞である。

だから、ウソをつく時、あやふやな態度になるから、大抵の、人間の、ウソは、表情や仕草に現れるので、わかるのである。

その逆に。

オレオレ詐欺とか、振り込め詐欺とか、完全に、良心を捨てきってしまった人間のウソ、というのは、見抜けない。のである。

なんせ、自己欺瞞がないから。

自らを欺いていない、という点に関して、だけ言えば、良心を捨てきってしまった人間の方が、誠実と言える。
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