小説家、精神科医、空手家、浅野浩二のブログ

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宗教(キリスト教)の原理

2015-10-21 02:14:51 | 考察文
キリスト教の原理。

さて。携帯電話の電波と、人工ペースメーカーとの関係について、述べたが。それは、イエス・キリストの、処女懐妊、や、キリストが、人間ではなく、神の子、ということを、正当化することにも、使えるのである。
これは、前から、書きたいと思っていた。

キリストは、聖霊のうちに、マリアの処女懐妊で生まれた。ということになっている。

処女懐妊というのは。つまり、イエス・キリストは、マリアとヨセフのセックスによらずに、生まれた、という意味である。
キリスト教の信者、以外は、みんな、そんなの、ウソだ、と思っているだろう。しかし、それは、誤りである。それを、科学的に証明することが、出来るのか?出来やしない。マリアとヨセフによらず、子供を産むための、男と女の、セックスなどというものは、貴賤上下を問わず、人に見られない場所で、密かに行うものである。

マリアとヨセフがセックスした、のを、見た人は、一人も、いないのである。
だから、キリストは、マリアとヨセフのセックスによらずに、生まれた、ということは、科学的に証明できないのである。
当時の立法学者や、現代人、過去のあらゆる人間が、それは、ウソだ、と言っても、キリストに、「では、それを、証明してくれ」、と、言われれば、それを、証明することは、出来ないのである。証明することが、出来ない以上、ウソと断定することも、出来ないのである。
ちなみに、イエス・キリストは、それを、逆手にとって、自分は、処女懐妊によって、生まれた、と、堂々と言っていられるのである。
また。キリストが、自分は、人間ではなく、神の子だと、言っても、これもまた、それを、否定することは、出来ないのである。

キリストが人間である、ということが、科学的に証明できない、限りは。

このことも、当然、イエス・キリストは、それを、逆手にとって、自分は、人間ではなく、神の子だと、堂々と言っているのである。
キリストが神の子ではなく、人間である、ということを証明するには、キリストのDNAを採取して、それが、人間のDNAであることを、証明して、はじめて、キリストは、神の子ではなく、人間てあると証明できる。のである。
あるいは。当時は、DNAなどというものは、知られていない。しかし、それでも、当時であっても、キリストが神の子ではなく、人間である、ということを証明することは、出来る。のである。
それは、キリストに、人間の女と、セックスさせて、女に、人間の子供を産ませれば、キリストが神の子ではなく、人間である、ということを証明することが出来る。
しかし、それは、行われていないし、行われていない以上は、キリストは、神の子ではなく、人間であると、断言することは、出来ないのである。
そして、そういうことを、イエス・キリストは、逆手にとって、堂々と、自分は、神の子だと、言っているのである。
つまり、キリストは、堂々と、ウソをついているのである。

(しかし、実際の所は、キリストは、マリアとヨセフのセックスによって産まれたのであり、また、キリストは、神の子なんかではなく、まず、間違いなく、人間なのである)

しかし、宗教的には、それが、むしろ、良いように、働いているのである。
本当は、キリストは、大ウソつきだが、「証明できない」、そして、「証明させない」ことを盾にとって、処女懐妊を主張し、また、キリストが、人間ではなく、神の子だと、主張することによって、キリスト教というものは、成り立っているのである。

「ウソつき」というと、何となく、悪い行為と、思われがちだが、あながち、そうではない。
例は、いくらでもある。
90歳の元気な、老人に、進行ガンが見つかった場合、ガンを告知したら、落ちこんでしまいそうな人だと、思われた時に、正直に、「あなたは、進行ガンです」と、死を宣告することは、必ずしも、いいこと、とは、言いきれないし。

男が、女の人と、見合いをして、心の中で、「この女は、ブスだな」と思っていても、「あなたは、美しい人ですね」と言うことは、ウソになるが、はたして、正直に、「あなたは、ブスですね」と、いうことが、いいこと、だろうか?

つまり、良いことになるのなら、「ウソも方便」であり、してもいい、ということなのである。

(本当は、証明できないものは、証明されるまでは、「ウソ」といっては、ならないのは、当たり前なのだが)

これが、キリスト教の、処女懐妊や、キリストが人間ではなく神の子だと、ウソをついても、悪くない、という、宗教の原理なのである。


ちなみに、私は、全くの無神論者であって、キリスト教の信者なんかでは、さらさらない。
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