小説家、反ワク医師、空手家、浅野浩二のブログ

小説家、反ワク医師、空手家の浅野浩二が小説、医療、病気、文学論、日常の雑感について書きます。

ロッキー3

2008-12-14 00:38:55 | 武道・スポーツ
ロッキー3

シルベスタ・スタローンの映画、「ロッキー3」の音楽はいい。しかし私は「ロッキー3」では、不適な面構えの黒人ボクサーに痺れた。彼にはガッツがある。ハングリー精神がある。チャレンジスピリットがある。黒人ボクサーはクラバー・ラングで、彼はレスリングとフットボールの選手でモハメド・アリの薦めで俳優になった。ボクシングも練習しただろう。シルベスタ・スタローンには何の魅力も感じなかった。そもそも彼の筋肉はボディービルで鍛えた筋肉であり、硬直した筋肉である。一方、黒人ボクサーは本当のボクサーなので、持久力と弾力のある筋肉である。見れば、一瞬でわかる。シルベスタ・スタローンのボクシングの格闘シーンは、とてもじゃないが見られたものじゃない。ボクシングのアクション指導者がいたはずであろうが、何であんなスキだらけのディフェンスもオフェンスも何もなってない格闘シーンになってしまったのだろうか、と疑問を持たざるを得ない。俳優が素人でも、ちゃんとボクサーが指導すれば、それらしく見える格闘シーンはつくれるのである。また吹き替えを上手く使えばいいではないか。なまじ敵を本当のボクサーにしていることも技術の差を、より、はっきりさせてしまっている。一度、技術が身についた人間に下手に演じる事は難しいのである。ジャッキーチェンの映画でも、未熟な者が厳しい訓練によって達人になる、というパターンのストーリーが多い。しかし、技術が身についてしまっている者が下手に演じるのは難しいのである。下手に演じても動作の端々に上手さが見えてしまうのである。もちろん映画は技術うんぬんではなく、ストーリーを楽しむものだから、格闘シーンに誤りがあっても悪いわけではない。だが、それにしても、いくらなんでもひどすぎる。とても見るに耐えない。これはボクサーでなくても素人でもわかるはずである。自分はボクシングをやらなくてもテレビでボクシングを観る人ならわかるはずである。いったい、敵の胸板を打ってどうするってゆうの。こう感じたのは私だけだろうか。

見るからに彼はグラスジョーで、顎の防御をしっかりしてないと、顎にクリーンヒットされたら一発でノックアウトされるぞ。


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