小説家、反ワク医師、空手家、浅野浩二のブログ

小説家、反ワク医師、空手家の浅野浩二が小説、医療、病気、文学論、日常の雑感について書きます。

虹を呼ぶ拳

2008-12-15 08:50:28 | 武道・スポーツ
「虹を呼ぶ拳」

梶原一騎の漫画に、「虹を呼ぶ拳」というのがある。絵は、つのだじろう、で、つのだじろうも極真会に入門して空手をやった、とあるので蹴りの絵がさまになっている。何巻かの表紙の裏の紹介で、この漫画は極真会の一門下生をモデルにしたもの、と大山倍達が書いていた。私はこの漫画の主人公のモデルが誰なのか、わからなかった。私は極真空手に詳しいわけでもない。それで多分、モデルとは大山倍達自身なのだろうと思っていた。しかし、ちょっと違うのではないか、と考えた。主人公ではないが、指導役に火野塚、という人物がいて、彼は口唇裂で、アメリカ人との混血児で、鬼のように厳しい。彼は主人公ではないが、おそらくモデルとは彼のことだろう。極真空手にそういう指導者がいたのであろう。混血児は、今では国際結婚で生まれたハーフなどと言われて、かっこいいイメージがあるが、この漫画が描かれたのは、かなり昔である。その当時では混血児は、まだ劣等感を持っていた。ジョージ秋山氏もそうだった。

ちなみに胎児はみな口唇裂の状態である。口唇裂の子が生まれると親は当然、気が動転する。しかし、口唇裂は手術によって、ほとんど見た目にわからないほど元通りに治せるのである。鼻から上唇につづく二本の線(キューピッド・ボー)までつくれるのである。100%ではないだろうが、劣等感を感じないで生きられるほどにはなれる。
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