古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第十一章 濱着口上書・その二十一

2012年06月03日 06時56分31秒 | 古文書の初歩

濱着口上書第六頁、上の画像の一行目二行目

解読 候儀と奉存候。御用物等之摘入無御座候何卒

    宜御取扱奉願上候。以上

読み 候儀と存じ奉り候。御用物等の積み入れ御座無く候。なにとぞ

    宜しくお取り扱い願い上げ奉り候。以上。

解説 一行目最初の小さい点は「候」。次は「儀と」。 次の字はちょっと読むのは難しいですが、「奉存候」で、存じ奉り候。 「御用物」・・・『ごようもの』。江戸幕府の御用に供する物資。 「幕府に納める品物は積んでなかった。 「無御座」・・・下から返って「御座無く」。 次ぎに小さく「候」があります。最後の二文字はかすれていて読めませんが、「何卒」です。 本ページの二行目最初は「宜しく」。「宜」一字で「よろしく」と読みます。 次の字もかすれていますが、「御取扱」。 続いて難解ですが、「奉願上」願い上げ奉り。 「願上」の次の「し」の様な字は「候」です。最後は「以上」