古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第十一章 濱着口上書・その四十七

2012年06月29日 07時10分46秒 | 古文書の初歩

 

 

濱着口上書第十三ページ、上の画像の五行目六行目

解読 ニ付早々御越可然様御差配可被成候

    尤捨り荷数も聞糺候處、大騒崩

読み に付き早々お越し、然るべき様御差配成さるべく候。

    尤も捨てり荷数も聞き糺し候処、大騒崩れ

解説 「に付き」・・・(これ有り候)に付き。 「早々」・・・「早」の崩しも難解です。 「御越」・・・「御」にはこの様な崩し方もあります。支配所の役人がお越しになる事。 「可然様」・・・然るべき様。 「御差配」・・・お指図する。処置する。「差」も形で覚える字。 「可被成候」・・・成さるべく候。この五行目には「御」か二回、「可」が二回それぞれ異なる形で出ています。 「捨り」・・・「捨てり」とは現代では言いません。 「捨り荷数」・・・捨てた荷物の数。 「聞糺」・・・聞き糺し。質問して確認し。「聞」は形で覚える。 次は「候處」。質問して確認したところ。 「大騒」・・・『たいそう』。 最後は「崩れ」。