古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第十一章 濱着口上書・その二十三

2012年06月05日 07時21分17秒 | 古文書の初歩

 

 

 

濱着口上書第七ページ、上の画像の一行目二行目

解読 右本文之通り難舟入津仕候付、早速

    不取敢御届ケ申上候。宜御取扱被成遣可

読み 右、本文の通り、難舟入津仕り候に付き、早速

  取り敢えずお届け申し上げ候。宜しくお取り扱い成し遣わされ

解説 「通り」・・・かすれていますが、何とか分かります。 「難舟」・・・なんしゅう。難波した船。 「入津」・・・にゅうしん」と読みます。入港する事。 次はとても読めませんが、「つかまつり候に付き。 最後は小さく「早速」と書いています。 「不取敢」・・・とりあえず。「不」は否定の言葉で、下から返って読む。 「申上」の次の縦棒は「候」です。 「宜」・・・一字で「よろしく」。 その次の「ロ」の様な字は「御」で、「お取扱」。 「被成遣」・・・「被」は敬語で下から返って「何々され」。 「被成遣」・・・「成し遣わされ」と読みます。 最後の「可」は次行にかかる字で、「可被下」で「下さるべき」と読みます。