濱着口上書第七ページ、上の画像の一行目二行目
解読 右本文之通り難舟入津仕候付、早速
不取敢御届ケ申上候。宜御取扱被成遣可
読み 右、本文の通り、難舟入津仕り候に付き、早速
取り敢えずお届け申し上げ候。宜しくお取り扱い成し遣わされ
解説 「通り」・・・かすれていますが、何とか分かります。 「難舟」・・・なんしゅう。難波した船。 「入津」・・・にゅうしん」と読みます。入港する事。 次はとても読めませんが、「つかまつり候に付き。 最後は小さく「早速」と書いています。 「不取敢」・・・とりあえず。「不」は否定の言葉で、下から返って読む。 「申上」の次の縦棒は「候」です。 「宜」・・・一字で「よろしく」。 その次の「ロ」の様な字は「御」で、「お取扱」。 「被成遣」・・・「被」は敬語で下から返って「何々され」。 「被成遣」・・・「成し遣わされ」と読みます。 最後の「可」は次行にかかる字で、「可被下」で「下さるべき」と読みます。