古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第十一章 濱着口上書・その三十二

2012年06月14日 07時14分04秒 | 古文書の初歩

 

 

濱着口上書第九ページ、上の画像の七行目八行目

解読 積荷物凡四五百駄余も海中へ崩込候

    ・・・・・乗組中打驚、勢根限り色々

読み 積み荷物、凡そ四五百駄余も海中へ崩れ込み候

    ・・・・・乗り組み中、打ち驚き勢根限り色々

解説 「四五百駄」の次の字は読みにくいですが、「余も」です。 次の「海中へ」、「崩込候」、も難しい。前回出ましたので、何とか推定は出来ます。 次の八行目の上の細い棒の様な文字は、全く読めません。前回は「候に付き」でした。 「乗組中」・・・「乗組員の仲間一同。 「打驚」「勢根限り」「色々」それぞれ難解ですが、前回とほとんど同じ文章ですから、お分かり戴けると思います。 「打ち」は接頭語。「驚き」を強調する。 「勢根」は「精根」です。