かまくらdeたんか 鹿取未放

馬場あき子の外国詠、渡辺松男のそれぞれの一首鑑賞。「かりん」鎌倉支部の記録です。毎日、更新しています。

馬場あき子の外国詠 118 スペイン⑦

2024-10-30 09:19:10 | 短歌の鑑賞
  2024年度版 馬場あき子の外国詠14(2009年3月)改訂版
    【西班牙 4 葡萄牙まで】『青い夜のことば』(1999年刊)P68~
    参加者:N・I、T・K、藤本満須子、T・H、渡部慧子、鹿取未放
    レポーター:T・K       まとめ:鹿取未放

※この一連のまとめは、『戦国乱世から太平の世へ』(シリーズ日本近世史①藤井譲治)      のほか、『支倉常長』(大泉光一)・講談社『日本全史』等を参照した。
      

118 まだ少し騒がしきもの好きなれば葡萄牙まで海を見にゆく

      (レポート)
 モスクワ空港、西班牙の青、オリーブと歌の旅を続けてきたがまだ少し心騒ぐものを求めて葡萄牙の海を見にゆくというのである。ポルトガルの海、それは「地の終わり海の始まる」ところであり、大航海時代を思わせる海でもある。しかし作者は天正、慶長の遣欧使節として渡った人々を想う海だったのかもしれない……読む者の心も騒ぐ一首である。また、「騒人」は、中国で詩人の意味である。(T・K)


     (まとめ)
「騒人」が中国で詩人の意だというレポートを面白く読んだ。「まだ少し騒がしきもの」とはやはり詩人の心を惹きつける何かなのだろう。(鹿取)



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