かまくらdeたんか 鹿取未放

馬場あき子の外国詠、渡辺松男のそれぞれの一首鑑賞。「かりん」鎌倉支部の記録です。毎日、更新しています。

馬場あき子の外国詠 4(トルコ)

2020-02-18 20:00:25 | 短歌の鑑賞
馬場あき子の外国詠1(2007年10月実施)
   【オーロラ号】『九花』(2003年刊)135頁~
    参加者:K・I、N・I、崎尾廣子、Y・S、T・S、藤本満須子、T・H、渡部慧子、鹿取未放
    レポーター:K・I まとめ:鹿取未放

 ◆この一連は、なにげなく詠まれているようにみえて、歴史について、現代や現代の国の関係に
  ついて深く思いを凝らしている洞察力のある歌々である。2001年7月の「ロシアの帝都と
  黄金の環・吟行の旅九日間」には私も同行したため、一首鑑賞からはみ出して蛇足を加えてい
  る部分が多いが、懐かしさの故と思ってお許しいただきたい。


4 夕立が倒した樹あり裂きし樹あり朝覚めてロシアの激しさを知る

            (まとめ)
 毎日降る夕立が樹木を倒すことさえある。実際、朝方訪れたスモリヌイ修道院の庭に裂かれた樹木が倒れていたことがあった。日常的な夕立から「ロシアの激しさ」を見ている点、裂かれた樹からロシアの本質への飛躍が面白い。(鹿取)


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