かまくらdeたんか 鹿取未放

馬場あき子の外国詠、渡辺松男のそれぞれの一首鑑賞。「かりん」鎌倉支部の記録です。毎日、更新しています。

渡辺松男の一首鑑賞  277

2021-08-08 16:55:36 | 短歌の鑑賞
 渡辺松男研究34(16年1月実施)
    【バランスシート】『寒気氾濫』(1997年)115頁~
     参加者:石井彩子、M・S、鈴木良明、曽我亮子、渡部慧子、鹿取未放
    レポーター:渡部 慧子  司会と記録:鹿取 未放


277 フライス盤に西日当たりてしずかなり無人の時間よどむ日曜

     (レポート)
 西日は独特の強さをもって事物を圧倒する感じがある。無機質なフライス盤があってそこには誰もいない。そんな場の日曜日のある時間帯をよどませるほどなのだ。(慧子)


      (当日意見)
★フライス盤ってどんなものか分からないのでネットで調べてみました。(みんなに写真
 を見せて)こんなのです。(鹿取)
★フライス盤って回転して手で材料を削っていく、そんな機械です。CNCはコンピュー
 ター制御ですね。ソフトを組み込んで設計どおりに作ってくれる。平日はフライス盤を
 扱う人たちがいたんだけど、日曜だから無人であると。(鈴木)
★無人の工場で、静止している機械に西日が当たっている、時間がよどんだ感じってとて
 もよく分かりますね。(鹿取)


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