日本の求人は、空求人だらけ。
このままでは仕事がなくなり、日本人は収入がなくなっていく…
ある工務店のお話です。
知人が夫婦で工務店を経営しているのですが、コロナ禍で、工務店の経営も良くありません。
そこで、工務店で経理と事務をしていた奥さんのAさんが、パートに出ることにしました。
インターネットでパートを検索したら、近所のスーパーやドラッグストア、パン屋、和菓子屋などが求人していました。
Bさんは、社会保険の加入は希望しないので、月に80時間程度、パートをしようと考えていました。
そこで、普段からよく買い物に行くドラッグストアのパートに応募しました。
なぜドラッグストアを選んだのか?
医薬品は、薬剤師が販売するものと思っていたのですが、法改正があって、登録販売者になれば、医薬品の販売ができるということを、Aさんは知ったからでした。
「登録販売者の試験に合格して実務経験を積んだら、登録販売者として、第2・3類の医薬品の販売に携われる」
「ならば、勉強して試験を受けよう」
とAさんは思ったのです。
それで、パート先は、ドラッグストアを選びました。
応募して翌日に、採用センターから電話があり、面接日が決まりました。
面接の当日、Aさんは店長さんの面接を受けました。
簡単な筆記試験があって、勤務の希望の時間や曜日を聞かれ、制服のサイズなども聞かれたので、てっきり、採用されるのかと思いました。
しかし、1週間後、不採用の通知書が届きました。
きっと応募者が多くて、落とされたのだろうと思っていたのですが、そのドラッグストアは、その後もずっと求人を出したままでした。
そのドラッグストアの面接時には、店内の様子もよく見てきましたが、お客さんは少なく、店員は暇そうでした。
敢えて、求人を募集するような多忙な状態ではないのに、わざわざ求人を出しているのです。
採用する気はないのに、求人募集するだなんて、悪質です。
Aさんは騙された感で腹が立ちました。
昔から企業は、求人募集を広告として利用するんですよね。
うちは求人を出すくらい経営状況が良いのですよ、と見栄を張っているわけです。
現実は、経営は良くなくても、ライバル会社などに見栄を張るため、求人情報を出すんです。
広告が目的なので、採用する気は全くないのは当然です。
応募者があっても、一応は面接しますが不採用にしたり、または、もう応募者でいっぱいですと断ったりするのです。
そのくせに、企業はいつまでも求人広告を出し続けています。
こんな企業、求職者には、大変迷惑な存在です。
こんな求人を、空求人と呼ぶらしいですね。
空求人は、ネット上の求人広告だけでなく、ハローワークにも多く存在します。
もはや政府管轄の求人だから信用できるのではないのです。
ところで政府は、この空求人を、有効求人倍率に算入していることでしょう。
有効求人倍率とは、求人をしている企業数と、求職者数の割合です。
毎月月末に発表される、国の経済指標である有効求人倍率は、空求人の数も入っているので、本当の正しい数値とは言えないことになります。
求職者よりも、求人をしている企業の数の方が多いと、これは景気が良いと勘違いすることになってしまいます。
日本は、隣国のある国の情報はデタラメだと批判してきました。
でも実は、日本という国も、信用できない状況だとわかります。
仕事がないと収入がなくなります。
国民の収入が減ると、所得納税が減り、国民の消費も減り、国は消費税も減ることになり、日本は貧しい国へまっしぐらです。
日本が破綻する日が来るかもしれません。
そんな時に、他国に侵攻されたりしたら、日本もおしまいです。
日本政府の言う情報に惑わされることなく、自身の周囲や現実をしっかり見て分析し、国民のみなさん、正しい道を進んで下さい。