かつて、東日本大震災やその他の大災害等があったときなどに、偉い人は良くこの言葉を発し、いかにも自分たちには過失がなかったかのような発言を繰り返してきた。凡人が想定できないようなことも視野に入れながら、いかに切り抜けていくか、被害を最小限にできるかが世の指導者に求められるのではないだろうか？そして、全体的、対極的に物事を考えていく力量が今求められているのであって、「想定外」ということ自体、その人の力量の貧弱さを物語っていると言えよう。
「想定外」という人は、その程度の人間だという証。それ以上でもそれ以下でもない。 自分が何か行動を起こしたら、必ず結果が戻ってくる。それは、１プラス１が２という単純なものではないだろうが、そこに関わっている環境要因や状況要因を分析し、どういう結果が考えられるかを見越して行動を起こすわけであり、そこには「想像力」が豊かであるか、貧弱であるか、それが大きく影響してくるのではないかと思う。人は、結果の予想の良し悪しで行動を決するのが通常だが、結果の良し悪しの判断は人がどこに重きを置くかによって、大きく異なる。いわゆる価値観の違いである。
偉い人たちは、すこぶる頭の働きが速いわけで、上記のようなことは常に頭にあるわけだと思う。そうだとしたら、「想定外」という人はほかの事に重きを置き、敢えて考えようとしなかったか、結果を予想したが、無視したということであるように思う。そして、口から出る言葉は「想定外」のことが起こったから、対応ができなかったという言い訳をして済まそうとしているに過ぎないのではないだろうか？
