民進党の前原氏、自ら希望の党に入ることを決めておきながら、民進党の代表の座に居座り、無所属として立候補している。希望の党に入るのならば、希望の党から立候補するべきだったろう。それが有権者に対する政治家として採るべき行動ということではないだろうか?どの党から立候補するかということは、その人の持つ政治に対する姿勢を表していると有権者は見る。それを無所属と偽って、立候補するのは如何にも妙な話ではないか?
これは全く下種の勘ぐりと思うのだが、やはり気になるのは、選挙前に、民進党が保有しているとされる100億円とも言われる巨額の政治資金、選挙前に民進党を離党し、代表の座を明け渡してしまうと、その巨額の資金に対して全く物言えぬ立場になってしまう。何とかして、希望の党へ手土産代わりに移し、希望の党で重職に在りつこうというさもしい魂胆はなかったのだろうか?選挙で大敗の責任を追及され、即刻退陣を迫られても、一定の方向性を定めてからと退陣の時期を引き延ばしている。民進党のだれもこの場に及んで、前原氏に方向性を付けて欲しいなどと思っていないだろう。これはとても不可解な話なのだ。
希望の党の小池代表、何を血迷ったのだろうか?自ら塾生を募って、未来の政治家を育成するつもりだったのだろうに、もし、そうならば、何も今回の総選挙では、自力で、政治活動が出来そうな塾生を国会に送ることに徹するべきであったろうに。マスコミの過熱報道に、我を失ってしまったのか?それとも、100億円という民進党の政治資金に、目がくらんでしまったのか?吹き始めた風を自らかき消してしまったのは本当にもったいないことをしたもんだ。
それはそうと、小池代表は、前原氏の入党を受け入れるのだろうか?党の代表を務めたような人は受け入れないと言っていたような気がするのだが、言動に齟齬が生じないのだろうか?日本中を騒がした茶番劇、果たしてどう結ぶのだろう。これまた興味深いことだ!
保守の自民党と希望の党で票をしのぎを削っている間に、野党が漁夫の利を得るはずだったのに、前原氏の変な動きのために、漁夫の利を得たのは自民党とは本当に皮肉なもんだ!