いつも行く喫茶店(ねずみのこと)のカウンターの上には、二つの猫の置き物が鎮座している。

ぽつりぽつりとやつてくる客の話しを聴いているのか、表情を眺めてほくそ笑んでいるのか、はたまたただいねむりしているだけなのか、、、じっと見ていると、店主の顔と重なる。
店主が爺さんのときには、ぴったりシンクロしていたのだが、代替わりして若くなった店主も、日が経つに従い、シンクロするようになってきたように思う。
また、訪れる客層も店主に合わせるように、徐々に変わってきているようだ。ただ、タバコが吸えるという情報が巷に流れているようで、新規の愛煙家が増えてきた。コロナ禍で客が減る中、ここはしばらく持ち堪えられそうだ。
