先週あたりから、ベランダのフェンスに鳩がよくとまるようになったと思っていたら、エアコンの室外機の下につがいで入り込んで、いちゃついている姿を何度か、目撃し、目と目が合ってしまった。そこで、追い出せば良かったのだが、「他人の恋路を邪魔するのも無粋!」と放っておいた。今日になって、枯れ枝を加えている姿を見て、「巣を作られたら困るなぁ!」と思い、追い払おうと思って、昼食前にエアコン室外機の下を覗くと、何も異変は見られず、巣作りしている様子もない。ちょっと、ほっとした。ところが、昼食後、ふとエアコン室外機の下を覗くと、何と、そこには卵が二つあるではないか。それを守るようにメスの親鳩と思われる鳩がじっとしているではないか。「巣作りが間に合わずに、生んでしまったのか!困ったなあ」とその場をそっと離れ、少し様子をみて、何とかしないといけないなあと思った。2時間ほど、部屋を離れ、戻ってみると、卵は依然としてあるが、親鳩の姿は見えなくなっていた。
都会の野生の鳩も、色々のことがあるのだろうか。ストレスも多いのかもしれない。安心して子作りできる環境にないのは分かるが、それでも、鳩の数は減っていない。おそらく、どこかで、幸運に恵まれ、子作りに成功して飛び立つ鳩がいるのだろう。それにしても、ベランダの卵は親から見捨てられ、育たないまま朽ち果てることになるだろう。その前に、私が処分するしかないのだが、かわいそうに思えてならない。