組織の中で誰かが強大な力を持ち、他を圧倒するようになると、組織は、自助浄化ができなくなり、機能が大きく低下するのがこの世の常らしい。現在話題の日大アメリカンフットボール部の監督も、日大の中で強大な権力を握り、物言えぬ存在であったようで、常識が常識として通用しなくなっていたようだ。
安倍内閣も同様で、国会で嘘を吐き通しして、文書改ざんまで引き起こしているのに、人の話を真摯に聞こうとする姿勢すら見られない。国会での質問には答えず、ただただ自己の正当性ばかりを主張し続けている。国民の多くが安倍首相の説明が説明として成り立っていない、納得していないということは世論調査でも明らかだが、当の安倍首相自身は全く気付かないのか、気づいていても高をくくって無視しているのか、また、周りの自民党幹部も、それを分かっていても、それをきちんと安倍首相に進言する人がいないという惨めな状況に陥っている。これはもはや組織として完全に機能不全に陥っているといっても過言ではない。
本当に嘆かわしい限りだ。