トカゲさんの話です。
庭の花に水をやろうとしたときに、脇のプランターの中で何かがチョロチョロ動いています。良く見ると尻尾の無い小さなトカゲ・・
奴は必死に外へ逃げようとするのですが何度やっても途中で滑り落ちてしまう。
同じ爬虫類のヤモリは窓ガラスだって忍者みたいに垂直に登って行きますがトカゲの足ではツルツルした場所は登れないそうです。
ここでハッとあの日のことを思い出した。
まだモコ助が我が家に来たばかりの頃、庭の隅の大きな丸いプランターをずっと覗いているので何だろうと中を見ると、そこでは凄惨な事件が起こっておりました。
なんと尻尾が切れた何匹ものトカゲがお亡くなりになっていたのです。
「ひゃー、ま、まさか、モコ助、お前の仕業じゃないよね。」と聴いても、モコ助はしっぽをピコピコ振りながら夢中で覗いているだけ。
なぜ、こんなところで何匹ものトカゲが死んでいるのか?
しかもどのトカゲも尻尾が無くなっているのはなぜなのか?
当時は職場でも話題になり、その有力説は「モコ助が庭でトカゲを見つけるたびに尻尾を咥えてプランターに隠していた。」と言うもの。
うちの可愛いモコ助をネタに笑い話になっただけで終わっておりました。
それから7年、今日の逃げようとするトカゲを見て「あっ」とひらめいた。
名探偵コナンみたいに「謎は解けた。」と言っていいのかもしれない。
つまり、今回のトカゲはベランダから中に落ちて出られなくなってしまったんだとしても、あの時の大量のトカゲはひょっとして、プランターに落ちてしまった1匹のお母さんトカゲが中で卵を産み、孵ったトカゲの子供たちが必死に外の世界へ出ようと壁をよじ登るもかなわず、ついには食料も尽きて、それぞれが自分の尻尾をちぎって食べたのではないかという説。
この推理を裏付けるべくネットで「トカゲの尻尾」を検索すると、尻尾には栄養分がため込んであり、外敵に襲われたり危険が迫ると自ら切り落とし、その美味しい物体を敵に差し出してその隙に逃げるとある。もし敵が食べなかった時にはわざわざ現場に帰ってきて勿体ないから自分で食べるんだそうです。
ほらね、この推理、結構当たっているかもでしょ・・
皆さんはどう思われますか?
書いてるうちに何だか「火の鳥」の話を思い出してしまった・・・
ネットから拝借 手塚治虫作品(火の鳥:黎明編)↓
生きることに何の心配も無くクーラーの効いた部屋でお昼寝中のモコ助先生 ↓
本日のトカゲさん画像・・↓
・
・
・
・
・
・
・