年末年始は芸人さんたちが大活躍する時期なのである。
相方さんとミカンなんか食べながら「あ!この人久しぶりに見たね。」「あ、ほんとだ、この人・・、あの、あの人だよね」なんて会話があるが大抵名前が出てこない。
たまにしか出てこないタレントさんなら仕方ないとしても毎週見ている番組の出演者でも「この人名前なんだっけ?」と出てこない時がある。
いや絶対、記憶の引き出しには「その名前」がちゃんと格納してあるはずなのだが、「名前は?」と改めて聞かれるとその瞬間に記憶の糸がグチャグチャとからまって引き出しの出口で情報が途切れてしまうのである。
その糸は切れてはいない。
だって思い出すのを諦めてしばらくした頃、ふいにポコンと出て来てスッキリする事も多いから。
正月特番で次々と画面に出てくる芸人さんたちを見て、我が家の居間では「この人は?」「じゃあこのコンビ名は?」なんてまことにささやかなクイズ大会が始まるのである。
手っ取り早く「あ・・あ、あ、い、い、う?」、なんて50音の順に呟いて思い出そうとする作戦に出るがなかなかヒットしない。
しびれを切らした相方さんは小さくため息をつきながらスマホを取り出すとポチポチと検索を始める。
そして、少しニヤリとしてこちらを見るのである。
「ヒントは?」
「だ・・」
「え、だ?」
「だから一文字目が『だ』よ。」
「だ、だ、・・2文字目は?」
「い!」
「だい・・・だい・・・だ、ダイアンだ!」
なんてやっとすっきりするのであります。
不思議と何十年も昔の事、若い頃テレビに出ていた芸能人の名前の方がスラスラと出てくるのは何故であろう?
「はまべみなみ」が出て来なくても「よしながさゆり」はサッと出てくる。
この前のパリオリンピックの日本バレーの選手は出て来なくてもミュンヘンオリンピックで活躍した、大古、南、猫田、横田・・なんて今でもパパッと出てくるのだから不思議。
たぶん若い頃の脳で覚えた記憶はしっかりと刻まれているのに対し、67歳のおじいさんの脳は記憶スペースも少なくなり、新しいことを覚えると直前の記憶を消したり物置にしまい込むしかないのかも知れないですね。
これはもう、早くにボケてしまわないように、ずっと家に籠らずなるべく多くの人と会って話して、その日にあった事を日記に書いたりブログを書いたりするのが良いのかもですね。
それではこの辺で。
さあて、晩御飯にするかな。
「・・・・」
「え、さっき食べたって?うそお・・・😨 」