相方さん退職と結婚記念日のお祝いで天草旅行に出発の朝。
カバンを車に詰め込んだり、気合の入ったお化粧をする相方さんの様子にムムムと感づいたモコ助はテンション爆上がりで部屋の中を走り回る。
9時過ぎにモコ助も一緒に出発。
せめてもの償いにと今日は相方さんに優しく抱っこされたモコ助ではあったが、ペットホテルに到着すると一気に大人しくなり、借り物のようにうなだれて奥の部屋に連れ去られていったのであります。
さあ、熊本へ向かうためには避けて通れない高速の連続トンネル攻撃を受けながら走る、走る。
今回はあの温泉宿に泊まることが第一の目的なので、時間的には余裕がある。いつもは素通りする「えびのインター」にも寄ったりして霧島連山を眺めながらコーシーなんかをすするオジサンとオバサン夫婦。
自然が好きな相方さんは菊池渓谷にも行きたいと言っていたのだが、そこはコースと全然違う所でしょということになり、グーグルマップで見つけた立神峡というところに寄ってみました。
綺麗な水の流れるなかなか落ち着いた渓谷でしたが、あと数日早ければ満開の桜を見れたかな?
でもまだ八重桜?が綺麗でしたよ。
(花関係に詳しくないので?を付けてしまうオジサン)
吊り橋を渡った先に遊歩道があったのでワクワクしながら入っていく二人。
と・・いきなり急な上り坂が続きます。
これ遊歩道というより登山道じゃないかと気づいたが今さら引き返すのももったいないし、ここまで来たらせめて上からの景色を楽しもうではないかと老体に鞭打ち頑張る二人。
でも、嬉しかったのは心配したほど息切れもせず、昔のようにワッシワッシと登れたこと。
まだまだ私の肺は大丈夫じゃないか、これなら近いうちに山登りにも行ってみようかなと思いながら下を見ると・・・・相方さんがプチ遭難をしていた。
「おーい、この上に展望台があるらしいよぉ」と大声で励ましてまた登る。
あ!あった、あった、展望台だ。
場所と言い雰囲気と言い、昔見たターザン映画で遭難したターザン一家が猛獣を避けるために暮らしていたツリーハウスに似てるなあ・・
どれどれ、渓谷を望む景色は?
ギシギシと階段を登ってみると、なんと目の前には・・・
草や木が生い茂って渓谷は一切見えなかったのでありました。
フウフウ言いながら今度こそはと期待して先へ進むと何やら一気に空気がひんやりしてきたかと思ったら、いききなり両側にたくさんの石像がズラリと並んでいた。
五百羅漢というお坊様の像ということで、みんな表情が違うようだ。
じっと目を閉じている者、笑っている者、拳骨を振り上げて怒っている者・・。
これは日暮れ時だったら引き返したかもしれませんねえ。😱
やっと追いついた相方さんもギョッとしたものの、覚悟を決めてひとりひとりに「ナミアミダブツ・・ナム・・」なんて唱えながら降りて行きました。
やっと反対側の吊り橋に到着して帰還。
汗をかいたけれど、夕食のことを考えると運動してお腹を空かした方がよろしかったのであります。
その後もナビを頼りに左へ右へと折り返し、天草に向かう愛車。
パールラインは晴れていたので海は綺麗だったのですがどうも遠くが白っぽくてクッキリしない。
おそらく黄砂がいっぱい飛んでるんでしょうね。
かの国、たまにはいい物も飛ばしてみろってんだ・・とか言いながら、途中で車を停めて海岸に降りてみる。
あ、橋と海の色が良い感じ・・と思った瞬間、岩の上に乗っていたオジサンは海苔に滑って盛大にこける。
もう宿に着く前に泥だらけでござんす。
このところ階段落ちや自転車転倒に始まり、派手に転んでおり今回で4回目。
それまで転んだ記憶が殆ど無かったのでこれが老化なんでしょうかねぇ。これからは細心の注意を払って生きて行かないと・・シクシク・・。
車の中で着替えて一路、下田温泉へと向かう。
途中で名産の不知火という果物を買ったり、道を間違えて「ポツンと一軒家」でしか見ないような道に迷い込んだりしながらで、やっと目的地の「湯の郷くれよん」に2年ぶりにたどり着いたのであります。
犯罪者ではありません・・
全てのお部屋が露天風呂付の離れになっております。
嬉しかったのは、もう終わっていると思った旅行支援がまだあったこと。
スマホに入れたままだった「ワクチン接種証明書」画像のおかげで二人で6,000円の割引と4,000分のクーポンをいただきました。
さあ、いよいよあのびっくりするような鮮魚盛りの夕食でございます・・・
が、あんまり長くなったので後半に続きます・・