リターンプラモデリング

ガンプラを中心としてキャラもの模型を作ります

手首を何とかする (手首製作方法の歩み その1)

2010-07-13 23:47:13 | ガレージキット
「手首を何とかする」という、漠然とした題名が今回のテーマ

でぶあさんのコメントにもあるように、手首を工夫することで、格段と表情が変わり、ここを改修するだけで完成度は一段とアップします、だけど模型を制作しない人には、ほとんど理解されないところでもあります。

80年代のガンプラブーム真っ只中の時期に「模型情報」という小冊子の広報誌がバンダイから出ていました、この連載記事に「プラモ個性派倶楽部」というのがあり読者からの模型完成写真とプラモ製作の小技を掲載していました、小技投稿のなかで最も多いのが動力パイプと手首だそうです

模型情報1985年9月
 
動力パイプの方は現在ではもう解決しているのではないでしょうか

このように、できの悪さを何とかしようと、いろいろと改修方法が考えられてきました、今回はこの改修方法をいろいろ紹介したいと思います。


ホビージャパン別冊HOW TO BUILD GUNDAMで紹介の方法

タミヤの1/12カードライバーのフィギュアから流用するとかあります
が注目するのは図解があるもうひとつの方法
さくっと簡単にかかれてますが、難易度はかなり高い。
まず粘土で型取りが難しい、改造前提なので高価なシリコンゴム型取りを避けたというところでしょうか、今やるとしたらシリコンゴム型取りにしたい
次に指切出しが面倒、指を一節ごと切出す、指先は各指で同じように丸く削って、1個づつ長さ、接着面の角度を変えて、片側だけで14個必要です、そして1個づつ接着する、気の遠くなるような手間です。
だがこれはまだまだ序の口です、この後もっと面倒な方法が続出します


模型情報1985年6月
 
指にスプリングと針金を入れて可動させています、当然工数は更に増えます


模型情報1985年8月
 
Zガンダムの時代になって指が角になっています、切断面は更に複雑に


模型情報1985年10月
 
構造が更に複雑化、行き着くところまでいった感じがします、これ以降プラモ製作の小技は掲載されなくなってしまいました


現在はポリパテやプラキャスト塊から削りだしが主流になっています、削りだしは難しくて面倒という向きもありますが、今まで紹介した方法に比べると断然楽です、でも比べると楽というだけでやはり難しくて面倒なことに変わりはありません、いづれにしても、これまで出てきた方法で改修していると、完成しない恐れがあります、当「リターンプラモデリング」では完成させることを重視して手首改修を避けていたのですが、いつまでも避けているわけにはいきません、ここらで手首改修に挑戦してみようと思います、採用する方法は次回検討


最後に、最近では別売でできの良い手首のガレージキットが発売されているので使ってみても良いかもしれません、値段が高価過ぎるのが欠点ですが、1/144旧キットが6個ぐらい買える
コメント
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