Days of Dragonflies & Moths

トンボや蛾に関わる記事中心。
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写真集「関東甲信越のトンボ2010plus」

クローズアップレンズ 比較検証

2011年10月23日 | トンボ


比較用に取り寄せた Asahi PENTAX クローズアップレンズ No1が届いた。
冒頭はそれをヘリアーにはめて写した画像である。
届いたのは昨夕で野外での検証が出来なかったため、室内で若干検証した感じでは、
No1の方がS40より若干寄るみたい(∞位置で若干大きく写る)No1の方が若干解像するかも?
という印象だった。

本日はどんよりとした曇り空だが、アカトンボはいそうな雰囲気なので裏の空き地を
探してみたところ何頭かは見られた。しかしいずれも少しでも近寄ると遙か遠くの空へ
消えてしまってクローズアップレンズ検証など無理だった。
しかたなく近所の公園付近に移動したところ、手頃な高さに止まるアキアカネを発見!
畑の中なので少し手を伸ばさねばならず、若干不安定な体勢での検証となってしまったが、
ある程度の結果は得られた。




左がS40装着、右がNo1装着。いずれもヘリアー∞位置、絞り開放 1/1500 の同条件。




それぞれ等倍切り出し。
それぞれのカットにつき何枚かずつ撮影したが、現場で液晶でパッと見た感じでは、No1でもハロっぽい印象があり、大して変わらないか?と思っていた。しかし、画像を展開してみるとS40装着とNo1装着で傾向ははっきりわかれている。S40装着では先日のテスト同様、開放ではかなりハロっている感じだが、No1ではハロは思ったより押さえられて良好な描写に見える。


続いては、No1装着にて ヘリアー最短での撮影。



最短開放での撮影と等倍切り出し画像。



最短f4.5での撮影と等倍切り出し。

結果としてみると、S40とNo1ではかなり描写に違いが出ることがわかった。
No1はこのシーズン前に中古屋で手に入れ、50ミリ標準レンズとペアを組ませていたが、その描写はなかなかのものだったので、
優秀なクローズアップレンズという印象があった。残念なことに5月に50mmと一緒に盗まれてしまったのだが、同様と期待された
S40の描写が思った以上に収差満載だったので、それはヘリアーとのペアだからなのか?検証してみたかったのと同時に、もう一度
手に入れ直したかったというのもあった。S40の方がNo1より後発であり、コンピューターとマルチコーティングを駆使して良好な
写りになるように仕上げられているはずだが、鮮明度、解像感からするとNo1の方が優秀でACクローズアップレンズに迫るものが
ある。いわゆる職人技の賜なのか?はたまた古い標準レンズは55mmだったのが関係しているのか?わからないが、個人的に期待して
いた通りの結果になってまずは良かった。



で、これらの使い道だが。。。
ヘリアーに装着した場合、∞位置でもそこそこの大きさになってしまうので、中型のトンボをちょっとアップ目に撮りたいときなど
には良いのではと思うが、背景の比率を上げたい場合には困るので、その点では50ミリレンズを再び手に入れる(笑)とNo1もより効果的
に使えるかなと思った。ヘリアーを軸に考えれば、咄嗟の時だけT160を使い、今後もしT80など微妙なクローズアップレンズが見つかった
ら是非入手してみたいと思った。