シーズン末になると、被写体も限られてきてややもするとマンネリ化し、かと言って過ぎゆくシーズンが
惜しまれるので被写体を求めて出かけるという感じになってしまうが、春先と同じく、他の被写体にも目
が行くようにはなる。
コカマキリはパッと見下ろした感じでは、♂♀そんなに大きさが変わらないように見えたが、写真に撮ってみるとだいぶ違う。
ウラギンシジミは、もうだいぶ前から当たり前のように目にするが、子供の頃はオレンジ色の♂に憧れて、何とか採りたいと
思っていたものだった。近所の屋敷の柿の実に汁を吸いに来ていたが、下から逆光で見ると新鮮な♂のオレンジが透けてきれい
だったのを思い出す。
昨年の晩秋、ヒメアカネの舞う良い感じの谷津に新たに目をつけた。春や初夏には色々な種類が期待できるかも?と
ワクワクしていたが、いざシーズンとなって訪れてもトンボはほとんど飛ばずがっかりだった。
秋になり被写体も限られて来ると同じ場所に続けていくのも気が進まないし、とりあえず覗いてみるか・・・と
久しぶりに出向いたところ、ヒメアカネは健在だった。
数は多くもなく少なくもなく、日が高くなると交尾も複数見られ、なかなか楽しめたが、肝心の撮影は今ひとつ
調子が出ない。
一旦交尾を解いた♂♀が足下に止まったので両方手乗りさせてみた。
♂は時々飛び立って手に乗った♀に再交尾を挑んでいたが、♂♀共に手から飛び立った後再び交尾態になった。
この時期赤とんぼと共に良く目にするオオアオイトトンボ。逆光で狙ったらフレア満載になった。
手でハレ切りしてちょうど良いコントラストになった。