5年前、みちしるべ(認知症デイサービス)にやって来たセキセイインコ。
まだ名前はありませんでした。
瞬く間に、ご利用者さんたちのアイドルとなり、人気者になりました。
名前は、「ピーちゃん」と名付けられ、
みんなから「ピーちゃん、ピーちゃん」と親しまれました。
見学に来られた102歳の女性の方が、
このピーちゃんを見て利用を決めたことがありました。
カゴに指を入れると男性ご利用者さんが、
「やられちゃうよ」とピーちゃんを一目おいていました。
そんなこんなでご利用者さんも、スタッフたちをも、
いつも心を癒してくれました。
でも‥、ご利用者さんもスタッフも全員帰ってからは、
私と二人だけの時間過ごしました。
疲れきって大の字になって伸びていると、
突然私を励ますかのように、「ピー!、ピー!」と鳴いてカツを入れられたり、
そうかと思うと、止まり木の上で愛嬌よく左右に身体をふって踊ってくれました。
今年の3月末でみちしるべを店じまいし、
この新しいマンションに引っ越してきました。
そして、8月9日の夜、容態が急変し、
夜間の動物病院へ緊急で駆け込みました。
一時は良くなって帰宅しても大丈夫とのことだったのですが、
マンションに到着し、部屋に入るなり亡くなりました。
あっという間の出来事でした。
玄関に入ったときはまだ生きておりました。
部屋に入ってもまだ生きておりました。
自分の足で立っておりました。
それが、数秒後には両足を後ろに伸ばして、
硬くなっておりました。
「ピーちゃん、家に帰りたかったから、元気になったように振舞ったんだね」
そうして、何も言葉にならないまま、しばらくピーちゃんを見詰めていました。
翌日、動物霊園で火葬し、骨を骨壷に入れて帰宅しました。
みちしるべを見守るお役目が済んで、
新しい住居も見届けて天に還って行かれたんだね。
私の目には、ピーちゃんがカワイイ妖精になって、
空を飛んでゆく姿が見えました。
光に包まれて仲間たちのもとへ還って行かれました。
ありがとう、ピーちゃん。
ありがとう、ピーちゃん。
これからも天から見守っていてね。
ピーちゃんが亡くなったことは、なかなかこのブログに書けませんでした。
でも、ようやく掲載する気持ちになりました。
ここにつつしんで皆様にご報告申し上げます。