長いこと、ご無沙汰していました。
いろいろなことがありました。
ちょっと最近の近況をお伝えさせていただきます。
今、毎日歌をうたっています。
といってもライヴハウスとかではなく、
新宿のとある小さなデイサービスで。
それも一日2回(午前と午後)。
しかもアカペラだけで。
ピアノもギターも何も楽器はありません。
私の喉だけが頼り。
もうこれを半年続けています。
利用者さんは50代から90代。
自分の声だけで勝負しています。
デイサービス終了30分前になると、
看護師さんが私を呼びに来ます。
「みんなが歌手を呼んで来てくれって」
デスクワークの手を止めて、
ゆっくり椅子から立ち上がる。
(今日は何を歌おうか)
私はリハビリセンターの所長をしていますが、
この時間だけはシンガーになります。
「皆さま、今日もリハビリお疲れ様でした!
それでは家に帰るまでのほんのひととき、
歌をうたって聴いてスッキリしてお帰り下さい」
と挨拶すると歌詞を配りながらいきなり歌いだします。
これまで唱歌、童謡、歌謡曲、演歌、フォークソング、
讃美歌、クラシックなど何でもうたってきました。
年末は「蛍の光」を元教員の利用者さんの指揮で、
大合唱しました。
ギター教室の先生だった利用者さんがクスッと笑って、
一緒にうたってくれました。
ピアノ教師だった方は、「この人ただ者ではない」と思ったそう。
「鈴木さんの歌ならお金をだしても聴きたい!」
と女性利用者さんが言ってくれました。
「いくら出してくれるの?」と聞いたら、
「500円!」だって。
じつは、13年間まったく歌わなかった時期がありました。
きっぱり封印していました。
「これで終わり!」
と1999年の復活祭で一人だけのコンサートを開催したのち、
「私はもう歌いません」と神様に宣言しました。
それだけ思い詰めることがあったのですが、
その話はいつかまた。
だけど、それから13年後、
私は神様に呼ばれてある場所で歌うことになります。
「あなたの歌が必要なのです」
2012年12月16日
私はあるステージに立ったのでした。
オリジナル曲『愛の奇蹟』で、
キリストの十字架と復活と再臨をうったのでした。