光のみちしるべ ~愛だけが現実~

私たちは皆、神様の子供。
内なる神の分光を輝かせましょう。
5次元の光のピラミッドがあなたを待っています。

思うつぼ

2007年05月29日 06時21分40秒 | 認知症介護
昨日の昼食は、三部屋に分かれてご飯を食べた。
四畳半のちゃぶ台で食べていると、
一番奥の六畳で食べていたk枝さんが、
ご飯の入ったお茶碗を持ってこちらにやって来た。

「ほれ、これ食べろ」
「どうしたの?」
「これ、オラが食べた茶碗だけんど、ちゃんと洗ったから」
と目の前にご飯を一膳置いていった。

私のご飯やお味噌汁が空っぽになると、
いつもお代わりに立ってくれる。
今日はテーブルが一緒でなかったから、
わざわざ出張して来てくれたのだ。

「ありがとう!」とお礼を言うと、
ニコニコしながら六畳に戻って行った。

その数分後、介助のためスタッフが席を離れたので、
フォローのために六畳に行くとK枝さんが手招きしている。

「ほら、これ食べろ」
と、またしてもご飯を差し出された。
自分の茶碗を持って来たはずなのに、
もう新しい茶碗にご飯が盛られている。

(これを食べたら3杯目だぞ)
と内心苦笑していると、
「あんた、これ食べなさいよ!」
と隣のM女史がおかずを差し出した。
「え~」と驚いていると、
「まだ若いんだから、これぐらい食べれるでしょ?」
まるで挟み撃ち攻撃にあっているかのような気分。

さらにK枝さんが、
「これ食べたら畑さ行くからなぁ」
と追い討ちの言葉。
これではまるで相手の思うつぼではないか。
最初からその狙いだったのか。。。

「これ全部食べたら、デブ練馬になっちゃうよ」
とミス練馬をもじりながら言うと、大爆笑の面々。
かくして、またまた体重の増えた昼食でありました。
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たかが松、されど松

2007年05月22日 06時25分25秒 | 認知症介護
見事である。
芸術的なのである。
道行く人が足を止めて見上げている。
中には口をあんぐりあけて見上げる人もいる。
携帯で写真を撮っている熟年男性もいる。


何の話かというと、みちしるべ玄関口にある黒松が、
ここ2年間、全く手入れしていなかったために、
伸びに伸びて荒れ放題になってしまっていたのです。
これでは“人”を呼ばない家になってしまいそうです。
新規のご利用者様も玄関に入らず帰ってしまいそうです。

というわけで、事態を重く見た私はようやく重い腰を上げ、
植木職人さんに頼んで剪定してもらいました。
しかもその職人さんはご利用者Sさんの旦那様であります。
女性スタッフが、「かっこいい~」としびれるほどの、
今時の男性にはない、いぶし銀の風格があります。

朝の送迎から戻ると、すでに作業は始まっておりました。
ちらちらと男性ご利用者のUさんは、
家の中からその様子を何度も眺めています。
とても気になるようです。

「オレ、外へ行って、何か声でもかけたいなぁ」
と、またまた社長が留守なので気にしてくれています。
剪定中から通りすがりの人が足を止めて眺めています。
中には30分ほど眺めている人もいます。

朝から始まった作業はお昼過ぎに終わりました。
冷たいお茶を持っていくと、
男性ご利用者のUさん、Mさん、Sさんがこぞって玄関へ飛び出しました。
そして素手で剪定で切り落とした松を片付け始めたり、
松を見上げながら話し始めたりと、
その素晴らしい出来栄えを褒め称えておられました。

そして最後は、みんなで完成記念撮影会。
黒松の下で思い思いの表情で写真に納まりました。
これでまたひとつ、みちしるべ名物の黒松が復活しました。
目出度し、目出度し。

      
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呼び名

2007年05月20日 10時44分15秒 | 認知症介護
これまで数多くの認知症の人たちと出会ってきたけれど、
みちしるべほど多種多様の呼ばれ方をしたことはありません。

簡単に紹介すると、

①社長
②せんぱい
③あいつ
④ニヤリスト
⑤あんちゃん
⑥あんた!

それぞれの会話は、お腹がよじれるほど面白い。

①「社長、ごはんだよ~」
 「社長、お帰り」
 「社長、一緒に○○○さ、行くべ」

②「せんぱい、大丈夫?心配で見に来たよ」
 と事務所に来られる男性ご利用者さん。
 
③「あいつったら、偉くなっちゃったら、最近は口も利いてくれないのよ。
  昔はみんなの使いっぱしりの仕事してたくせにさ」

④「あいつはニヤリストなのよ。女性にもてるらしいから」

⑤「いつもあんちゃんがね、家まで迎えに来てくれるの」
 「ほら、あんちゃん、畑さ行くよ」
 
⑥「あんた!いい女の人いるんだけど、独身?」

  
とまあ、こんな感じでしょうか。
一番呼んでくれるニックネームは「社長」ですね。
③④は同じ女性ご利用者さんで、いつもからかわれてばかりです。

これらの会話を実際に聴きたい人は、ぜひ一度みちしるべへ。
“介護”の関係を超えた世界がここにあります。
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留守のあいだに

2007年05月13日 19時24分50秒 | 認知症介護
みちしるべは築40年の古い家ですので、
荒っぽく使用するとすぐあちこちにガタがきてしまいます。
大家さんからいただいたガステーブルも、
とうとう左側のコンロの火が点かなくなってしまいました。
このままでは明日からのお味噌汁やお粥作りに支障をきたしてしまいます。

それですぐ東京ガスさんに新しいガステーブルを注文しました。
さっそく翌日の午前10時半に、取り付けにやって来てくれました。
でもちょうど、私は送迎の運転中で不在でした。

するとご利用者のUさんが、
「今、社長が留守だから、オレが代わりに立ち会うよ」
と六畳の部屋から台所へ来てくれました。

Uさんのきびしい目が光っているせいか、
二人の東京ガスの人たちは心なしか緊張した面持ちでした。

古いガステーブルを取り外すと少し汚れていたので、
「雑巾ありますか?きれいに拭きますので」
とひきつった笑顔で言われました。

「おお、サービスいいねぇ。ついでに料金もまけてよ!」
とするどい突っ込み。
「え~、料金は多少値引きしておりますぅぅぅ~」
と言葉がうわずる東京ガスさん。

そんな会話のやりとりに誘われて、
「おや、どうしたの?」と、
同じく男性ご利用者のMさんも台所にやって来た。
う~ん、監視の目が二人になってしまったぞ。
ますますぎこちない東京ガスのお二人さん。

そして、きわめつけは保証書の欄に、
あの世間を騒がした“リ○ナイ”の文字が踊っていたので、
それを見たUさんがすかさず、
「リ○ナイで大丈夫かぁ!?」とダメ押しの言葉。

東京ガスの人たちはタジタジとなり、
リ○ナイの説明をするのに四苦八苦していたそうな。


さてはて、そんなこんなで、新しいガステーブルはすこぶる調子がよく、
ますます料理の腕がひきたちそうです。

私の留守中に立ち会っていただいたUさん、Mさん、ありがとうございました。



       
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ああ連休‥

2007年05月06日 12時31分57秒 | Weblog
大型連休後半は、体験農園での作業に没頭いたしました。
おかげでずっと野菜三昧の生活です。

だって園主さんが、
「葉ものは全部収穫してください。
20センチ以上大きくなったら、味が変わって不味くなりますからぁ」
と言うではありませんか。

ボツボツ、利用者さんと収穫に来ていたけど、
突然の完全収穫宣言に大慌てで収穫したという次第でした。

「その跡に、また耕して同じ野菜を植えます」
というから二度びっくり。
「小さな区画でも、沢山の収穫を」ということらしい。


ところで収穫したのは、
レタス、
ラディッシュ、
ほうれん草、
生食用ほうれん草、
小松菜、
青梗菜、
それに間引きした大根の葉などです。

それからキャベツもかなり大きくなりましたが、
6月が収穫期だということ。
これも楽しみです。
まだまだ植えている野菜はいっぱいあるので、
随時報告していきます。

(先日はKさんのお泊りのとき、
夕方5時頃、一緒にレタスを収穫して、
夕食のおかずに一品そえました)


それにしても両腕が日焼けしてヒリヒリします。
帽子、タオルを首に巻いたけど、
半そでのポロシャツがいけなかったみたい。
まるで火傷の跡ように痛々しい。
これからは長袖を着よう。

       
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