【あなたの人生を変える銀河ヒーリング】
今哀しみにあっても、
苦しみにあっても、
すべては宇宙(銀河)の采配の中。
宇宙は愛と奇跡で満ちている。
あなたの人生は一瞬で変わる。
あなたはただ愛を選べばいいだけ。
恐れを選ばず、
愛を選択するだけでいいのだ。
天使さんたちと共にお待ちしいます。
2月11日(日) 10時 14時
2月25日(日) 10時 14時
90分間 1万円
場所:清瀬市(西武池袋線清瀬駅までお迎えに行きます)
申し込み ⇒ dreamer8347@yahoo.co.jp
本編序章
今、愛ならば何をするだろう…
視界ゼロの濃霧から突然あらわれた「みちしるべ」
何度も目の前に現れては消えた「みちしるべ」
それが再び目の前に現れた。
あきらめず、あきらめず、
ただそれだけを心に想い、
魂に刻み込んだ「みちしるべ」
「行きなさい!」と、
これまで出会った大勢の人たちの声が聞こえる。
「進みなさい!」と、
寝たきりのお年寄りや認知症の人たちが叫んでいる。
魂の叫びが聞こえる。
みんなが私に叫んでいる。
「踏み出しなさい!一歩踏み出しなさい!」
「進みなさい!立ち止まらず、前に進みなさい!」
悩むことなんかない! 迷うことなんかない! 怯えることなんかない!
今、愛ならば何をするだろう?
そんなの決まっている!
考えなくても決まっている!
この世に生まれる前から決まっている!
「みちしるべ」をやる!
ずっとずっと心に誓っていた。
ああ、神様、それでも恐れにおののいています。
ああ、神様、力をください。
恐れに負けない強さをください。
一歩踏み出す勇気をください。
愛と共に歩むことを助けてください。
神様、この叫びが聞こえてますか?
いつも共にいてくれてありがとう。
一緒に歩いてくれてありがとう。
2004年 by 鈴木実
団地の2階に住む野島さんはおひとり暮らし。
お迎えに行くといつもベッドの中でした。
昨夜は何時まで出かけていたのでしょう?
それに朝ごはんは食べたのでしょうか?
「おはようございます。お迎えにまいりました」
「う~ん、今日は行かないで寝ているわ」
「今日は書道の生徒さんが5~6人集まって来ます。野島先生が来られないと困ります」
「本当に5~6人も来るの?」
「本当です」
「どういう人たち?」
「この近所に住む方々です」
「そう、じゃあ仕方ないわね」
ということで野島さんは
ゆっくりと起き上がりました。
朝、娘さんから電話が入っているので、
一度は起きて着替えはすんでいます。
でもまた寝てしまうので
みちしるべに行くことを忘れてしまいます。
野島さんはデイサービスに行くという意識は
まったくありません。
みちしるべという寄合所に集まって来る人たちに
書道を教えにいくという感覚なのです。
だから私もスタッフも利用者さんたちも
その野島書道教室の生徒なのです。
ときにはスタッフのお子さん(小学生)が来て、
小さい子にも教えてくれます。
やさしく、真剣に教えてくださいます。
その姿は凛としたりっぱな先生です。
その詳しい様子はまたのちほどお伝えすることにして、
野島さんはお茶を入れたり、昼食準備、お掃除、洗濯干しといつも大活躍です。
さて、この送迎編で登場した方々、
これから登場する方々、
それぞれにたくさんの名場面が生まれました。
認知症ケア なんて大げさなものではありません。
人と人とのふれあいのドラマです。
では、次をお楽しみに。
送迎編 最後の最後の登場は 野島さん(女性 80歳代 要介護3)です。
この方のことを忘れるところでした。
申し訳ございません。
団地に一人暮らしの野島さんは、
いつもひとりで買い物やお散歩に出かけます。
夜9時頃でも駅前のスーパーに買い物に行かれます。
雨がふってもこわれた折りたたみ傘をさしながら出かけられます。
その姿はまるで一匹狼の侍のようでもあります。
みちしるべオープン前、
お散歩の途中、熱中症で倒れて救急車搬送された方です。
道路でほとんど意識消失状態だったところを
通行人の方が見つけてくださり、
命びろいされた方です。
それなのに、まったく懲りることなく
病院から無断外出されて、
捜索願いを出され、
見つかったときは両腕をしっかりと押さえられながら病院に戻られた方です。
それはまるで脱走に失敗した囚人のようであったとか、なかったとか。
みちしるべのオープン前からそのような相談の電話があり、
まだお会いしたことのない方なのに、
地域を捜索したことがありました。
ですから、お会いする前から
すでに顔なじみの関係のように感じていました。
書道教室の先生をされていた野島さんに、
みちしるべで書道教室を開いていただきたいという思いで
お会いしに行きました。
「野島さんに教えていただきたい生徒がすでに3~4名集まっています」
「ああ、そうなの。じゃあ、行ってみようかな」
ということでご利用が決まりました。
ご家族もこれで一安心といったところでした。
でも野島さんもご多分に漏れず、
みちしるべに行くことなんか忘れてしまい、
朝の送迎時はいつもベッドで寝ているのでした。
はたして神谷さんはこちらが拍子抜けするほど、
すんなりとごく自然とすんなりと玄関に入りました。
そしてくつを脱ぎ、奥の部屋まで来てくださいました。
あまりにも簡単であっけなかったため、
他のデイサービスでは玄関の中に入らなかったというのは作り話か?とも思いました。
しかし、本当の神戸さんが現れるのは時間の問題でした。
いったい何人のスタッフが
神谷さんの洗礼を受けたことでしょう。
その話はまた後日に。
「根拠のない自信とは
覚悟が決まっているか否かの違いだけだ」
と感じました。
初めてお会いした日、
私は神谷さんに気に入られたようで、
何度も
「りっぱな先生じゃ!」
と言われました。
まずは最初のコンタクト成功です。
私はこの日(つまり初回アセスメントの日)、
なぜ前のデイサービスでは玄関から中に入らなかったのか?
という質問をしませんでした。
私は過去の神谷とお会いしたかったのではなく、
現在の神谷さんとお会いしたかったからです。
前のデイサービスでの神谷さんを知ることは重要なことでしょうから、
きっと他のデイの方ならきっと尋ねたはずです。
そして、自分のデイではどう対応し受け容れるのかを検討するはずです。
でもそんなことは私の流儀ではないので、
知ったところで過去の繰り返しになる可能性が高いので、
知らないままでいたほうがよい場合もあります。
無事、お話がすんで、神谷さんは最後まで上機嫌でした。
そして、いよいよみちしるべの利用が始まりました。
送迎の朝、相談員と介護スタッフがお迎えに行きました。
神谷さんの着替えは終わっていたものの
ベッドの中で過ごされていました。
この場面に遭遇したら
(どうしよう?)と思いますが、
介護スタッフが唱歌などの歌をうたい、
相談員はご家族と神谷さんにお話をしながら
上手にベッドから起こして玄関に行きました。
(スタッフたちはとても歌がうまい!)
無事に送迎車に乗車したところで、
娘さんがポロポロとあふれる涙をおさえることができずに泣き出しました。
「なんだか情けなくなって・・・」
その言葉と涙の中に
これまでのご苦労が凝縮されていました。
娘さんたちの思いが詰まっていました。
相談員(つまり私の妻)は、
「私たちがいます!
だから大丈夫です!」
毅然と娘さんたちに言いました。
娘さんたちはその言葉をどのように受けとめてくれたでしょうか。
私たちには淀みなく、迷いなく、
言い切ることの力強さを必要とされます。
根拠のない自信でも
自信がなければ言い切れません。
さあ、無事に送迎車に乗ったからといって
まだ安心はできません。
はたして、神谷さんは
みちしるべの玄関の中に入ってくれるでしょうか?
送迎車はどんどんみちしるべに近づいていきます。
私は高鳴る心臓のドキドキをワクワクに変えながら、
その到着を待ちました。
つづく
皆さま こんにちは。
今月は銀河ヒーリングを下記の日程でおこないます。
心のときめきを感じられましたら、
ぜひおいでくださいませ。
2月4日(日)午前10時 午後2時
2月11日(日)午前10時 午後2時
2月25日(日)午前10時 午後2時
90分 1万円で行います。
人にはすべてその人の宇宙があります。
その宇宙からヒーリングを行います。
天使さんたちからの愛情のこもったメッセージもお伝えします。
申込先:dreamer8347@yahoo.co.jp
場所は清瀬市です。
西武池袋線清瀬駅下車。
ご希望の方には車でお迎えに行きます。
あなたの銀河宇宙があなたに語りかけています。
「本当のあなたになって」と。
でぇ、どうするん?(胸騒ぎの認知症ケア)送迎編 最後の登場は神谷さん(要介護5 90歳代)です。
九州の宮崎県で教員をしていた神谷さんは、
教頭まで職務をまっとうされた大変立派な方です。
しかし、アルツハイマー型認知症になられてから生活は一変、
穏やかな性格は何処かへ隠れてしまい、
つねに人に対してきびしい言葉を言ってしまうのでした。
みちしるべにご依頼があったとき、
じつは他のデイサービスに通っておられました。
しかし、ふたりの娘さんの話によると、
送迎車から降りても玄関の中に入らなかったとのことです。
それは何故か?
残念ながらわかりません。
じつはそのデイサービスは特別養護老人ホーム併設のところでした。
しかも私が働いていたところと同じ社会福祉法人でした。
いうなれば私の古巣ともいえるところです。
当時まだオープンしたてだったその施設は、
建築前の設計段階からかかわっていました。
私はそこでたくさんのお年寄りが、
楽しく幸せにすごしている風景を夢見ていたのですが、
なぜか途中から制約がきびしくなってきて、
その新しい特養のオープン直前に
新しい冒険の旅に出るため退職したのでした。
ですから、その施設の玄関の中に入らないということを聞いて、
少なからずショックを受けました。
そんな施設をつくる思いはまったくなかったからです。
神谷さんのためにひとりの職員がつくようになり、
対応に苦慮した施設側から利用を断られた、
というのが娘さんたちからのお話しでした。
このケアマネジャーさんも同法人の職員さんでした。
でもどうして玄関の中に入らなかったのか、
何が一番の理由で利用をことわったのか、
という情報提供は何もありませんでした。
私も聞きませんでした。
お断りされた娘さんたちが、
必死で受け容れてもらえそうなデイサービスを探して、
ケアマネさん抜きでコンタクトを取ってきたのでした。
神谷さんのご自宅で初めてお会いしたとき、
私を見て、
「りっぱな先生じゃ!」
とにこやかな表情で、
何度も叫んでおられました。
つづく
加山さんをお迎えに行くと、
ヘルパーさんが送り出しで入っておられます。
もうご主人さんは剪定のお仕事に行かれておりません。
ですから家の留守を守っている意識がとても強くなっています。
「デイサービスに行きましょう」
とお誘いしても、
「私は行きません」
ときっぱり断られます。
それでも執拗にお誘いすると、
「行かないって言ってるでしょ!」
と怒りモードに入られてしまいます。
「何度も同じことを言わせないで!」
という気持ちにさせてしまいます。
それで「行きましょう」という誘い方ではなく、
「加山さんの力が必要なんです!
加山さんとお会いできるのを、
とても楽しみに待っている人たちがいるんです。
だから絶対にお連れしないと私叱られてしまいます!」
と切々と訴えます。
「私とお会いしたい人って誰よ?」
とここで馴染み方々をお伝えします。
「〇〇の奥さんとか、▲▲のご主人とか」
「ふ~ん。で、私が行かないとどうなるわけ?」
「そりゃあ、もう盛り上がりません。
だって今日は節分ですから、
加山さんがいらっしゃらないと鬼は逃げていきません。
皆さんも困ったなあって言いますよ」
「またうまいこと言ってぇ」
でもまんざらそうでもなく、
「それじゃあ、どうしようかな?」
とちょっとだけ首をかしげて考え始めます。
ところが、このいい雰囲気になったところで、
予期せぬおじゃま虫が入ります。
「ゆうびんで~~~す」
と郵便配達の人が来てしまいました。
せっかく盛り上がってきたところなのに、
加山さんはその郵便を受け取るやいなや
お家の中に戻って行ってしまいました。
(あ~あ。どうして今くるの)
と私の胸の中で何かが音を立てて崩れ落ちます。
(ここまで来たのに・・・)
と悔し涙を右手でそっとふいて、
もう一度仕切り直しです。
でも、
「あなたの力が必要なんです!」
というスタンスは変わりません。
「他の誰でもない、あなたなんです」
「あなたの代わりは誰もいないんです」
という思いをやさしく、まじめに、ちょっと頑固にお伝えします。
「それじゃあ、ちょっとだけ行ってくるわ。
お昼が終わったらすぐ帰りますからね。
留守たのんだわよ」
ということでさっそうと送迎車に乗られたのでした。
この、
「あなたの力が必要なんです!」
という思いは、
私の基本的信念でもあります。
どなたに対しても、
この思いで接することが、
とても大切だなと思います。
送迎編もそろそろ終盤に来ました。
次は加山さん(介護2 女性 80歳台)の登場です。
植木屋の女将さんだった加山さんは80才を過ぎて
第一線を退いて優雅な隠遁暮らしのはずでした。
でも、ご主人は未だに現役の職人さん。
いぶし銀の丁寧な仕事ぶりがとても好評でした。
ですから、加山さんもまだまだ家を取り仕切っている気持ちでいっぱいでした。
「私だけが家の中でぶらぶらしているわけにはいかない」と。
だからデイサービスになんか行くわけがありません。
若い衆の食事も準備しなければならないし、
買物やお掃除と忙しかったからです。
そこへみちしるべにご利用の依頼がありました。
ご家族はそんなお母さんの気持ちを大切にして、
ご自宅以外でも活躍できる場所を探していたのでした。
さて、初利用日にお迎えに行くと、
「仕事があるから」
とまったく送迎車に乗る様子もありません。
それどころか、とりつく暇もないほどです。
さあ、この加山さんをお連れするために考えに考えました。
しかし、いい妙案はなく、私は中央突破することに決めました。
さて、撃沈か、突破か?