シェーグレン症候群の薬剤師

シェーグレン症候群を患っている薬剤師のブログです。
病気の事、生活のこと、メモしています。

シェーグレンになって。

2009-07-07 20:49:17 | インポート

シェーグレンの薬剤師の目からみたあれこれ。

一気に今までの事を羅列しました。私はある程度知識があったし、治療法も知っていたから対処の仕方、見通し、不安というものはあまりありませんでした。ただただQOLの悪さに嘆く日々です。でも普通の人ならほんと受け入れるまで大変だなと思いました。

だからこそ安心できる環境が必要なのでしょう。


つばを出す薬の話。

2009-07-03 21:00:03 | インポート

シェーグレンの薬剤師の目から見たあれこれ。

自律神経の一つ副交感神経はアセチルコリンにより神経が伝達されます。副交感神経は途中で一度乗り換えがあり、その後、効果器(組織)に働きます。アセチルコリンが受け取られるところを受容体といい、その受容体はニコチンにより作用するニコチン受容体、ムスカリンにより作用するムスカリン受容体があります。

副交感神経に支配される組織はすべてムスカリン受容体を介して、伝達が行われます。

つまりムスカリン受容体は体中いたるところにあります。汗腺は交感神経によって支配されていますが、ここだけは例外でノルアドレナリンでなくアセチルコリンがムスカリン受容体を介して働きます。

ムスカリンというのはベニテングダケの毒でそのキノコを食べると,よだれがデレデレ、汗がドロドロ、ゲロゲロして、ピーピーくだして、酷くなると心臓麻痺、呼吸停止で さようならになってしまいます。

ムスカリン受容体にはM1からM5の種類があり 体の組織別に種類が違ってきています。

しかし、それは厳密でなく、入り組んでいます。

特に唾液の分泌にはM3が関しているといわれていますが、それだけしかないというわけではありません。

ムスカリン受容体を刺激する体内にないものが‘薬‘として使われるわけです。ピロカルピンやセビメリンが今口腔乾燥症改善薬として認められています。

この薬はムスカリン受容体を刺激して、体内にアセチルコリンのような働きをします。そのなかでもセビメリンはM3を多く刺激して、ピロカルピンはM1,2,3を刺激します。

唾液はM3により出るのだから,M3を刺激するこれらが唾液を出してくれるわけです。

しかし、M3は唾液腺だけにあるわけではないところが問題です。体中あらゆるところにあります。もちろん他のM1,2,3,4,5,も体中にあります。だからムスカリン受容体を刺激すると毒キノコ食べた状態になるわけです。

だから、ムスカリン受容体を刺激するものを飲むと、よだれ(唾液)は出るが,胃酸が出すぎでお腹がおかしくなったり、寝汗をかいたり、トイレが近くなったり、心臓の働きが弱くなったり、中枢神経に作用したり、もういろいろな症状が出るわけです。

唾液を出すのをとるとしたら、あと他は全部、副作用になるわけです。

ここからは完全に私個人の感想です。

だから、私はまだ怖くて飲む気になれません。逆流性食道炎があるのでなおさらです。

今、残っている唾液分泌腺を酷使せずに長―くゆっくり、使ってもらおうと思うのです。

糖尿病でインスリン分泌刺激薬はすい臓が疲弊してしまうので、今ではそれだけでなく他の作用の薬を併用してます。なんかそれと同じような気がして。

でも飲んでいたら、虫歯、舌の過敏は今より軽かったかも知れません。でもそれを一生飲むというのもまた考えにくいものです。発売されて10年なので2030年ごは誰もわかりません。

あとは万能細胞がたのみですね。でもそのころまでは私はいませんけど。実験台になってもいいです。(笑)


薬が合わない

2009-07-02 08:02:48 | インポート

シェーグレンの薬剤師の目から見たあれこれ。

いわゆる薬が合わないというシェーグレンの人が多いと書籍には書かれています。私が診察を受けた著名なDRもその先生の感覚として薬が合わない人が多いような気がすると言ってました。

実は私も抗生剤(抗菌剤でない。)のいくつかが 飲めません。ひどい作用が出るわけではないですが、固定疹がすぐでます。そのまま飲みつけても平気なのかもしれないが、sjs等になると怖いのでのみません。でも普通の人ならたぶん,それが薬の影響とはわからないとおもいます。実際私も3回目で気づきました。それ以来、ほとんど薬は飲んでいません。というより飲む必要がないかな。


漢方診療

2009-07-02 07:52:35 | インポート

シェーグレンの薬剤師の目からみたあれこれ。

漢方を服用し始める時はまず自分がどの証であるかということを四診を受けなければなりません。もちろん熟練を積んだ医師に診てもらうのが一番いいでしょう。

初診が済むとその後の診察は 問診(私からの話) 望診(DRから見る) 舌診 脈診(両手首で) 次はベットで腹診 聴診、血圧などをみます。

それを3か月に1度位うけてます。自費なので。 一日1000円の薬代です

でも私はこれでよかったと思ってます。


漢方の効能

2009-07-02 07:38:09 | インポート

シェーグレンの薬剤師の目から見たあれこれ

確定診断後、漢方治療のみをしている(鍼灸はある)病院で医師のもとにもう何年も漢方を毎晩煎じて飲んでいます。その後仕事で、患者さんから風邪をもらうこともなくなり、予防接種もせずに、1日30人のインフルエンザの患者さんと対応しても感染することなく元気になりました。(新型インフルエンザはまだあびていないと思う。)手足が氷のように痛いほど冷たくなり冬は錠剤をつかむのが不便でしたが、今は冬でもストッキングにパンプスで出かけられます。手袋も要らなくなりました。エスキモーのブーツも要らなくなりました。

唾液、と涙の分泌が多くなるということはありません。口が渇くと、のども渇き,気道、も渇く。感染がおこりやすい。そして炎症が起きて熱がでて、なかなかとれない。この悪循環が漢方で抵抗力がついて、免疫力がUPしたためか、耳鼻科にもお世話になることがなくなりました。