
小湊鉄道の奥深さは、気が付きもしなかった路地を入ると予想もしなかった光景に出逢う事だと思います。その魅力は今も変わらないと思います。この日も天気が悪いので見向きもしなかった路地に入るとお寺があり、その境内から見た光景はとても新鮮でワクワクしたものでした。 11,06,03 小湊鉄道養老渓谷―上総中野 13レ Canon EOS7D
ライフワークとして通っていた小湊鉄道も個人的理由と共に最近は首都圏から手軽に行ける非電化線区と共に只見線のキハ40を購入し整備して走り出した事により多くの鉄ちゃんが押し寄せて早朝より殺伐として雰囲気となってしまったとのうわさ話を聞き、ここ数年は桜開花シーズンはもとより大好きだった菜の花開花や水鏡の時期でさえ訪れる事は無くなってしまいました。
一昔前は多少天気が悪い予報が出ても近場と言う気軽さと、現地でのグルメ目当てに出撃した事も何度かありました。ただ、そこには潜む重要なキーワードと誰も沿線に居ないと言う解放感でした。狙った場所に三脚を立てた瞬間後ろから”入るのですけどぉ!”なんて声が聞こえると一挙にテンションが下がります。逆に自分の構えている前に鉄ちゃんが入って来ると、その後快く移動してくれたとしても、それだけでストレスが溜まります。そのため、鉄ちゃんが急増している小湊鉄道の噂話を聞いて自分としては”もう、小湊は終わったな!”と言う思いが特に強くなってきました。
今後、キハ40が増備されタラコや五能線色なども入線すればアホ鉄の餌食になる事は間違いなく、一番恐れているのは現地の鉄道関係者とトラブルを起こさないかです。一昔前は”良くいらっしゃいました”と事務室に招き入れてくれてお茶を出してくれたのも今は叶わぬ夢なのかもしれません。
かつて東武のゴーナナや八高線で味わった喪失感を小湊鉄道でまた味わうのだけは御免と言うのが本音です。

上総大久保駅近くの丘の上にあった白鳥小学校は数年前に里見駅近くに新設された公立の小中一貫校に統合されてこうやって集団登校で子供たちが踏切を渡る事も過去のものになってしまいました。今だったらこのカットならいで何人も鉄ちゃんが集まるだろうけど、当時はいつも私ひとりだけでした。 11,06,03 小湊鉄道上総大久保 16レ Canon EOS7D