往年の撮影地を行く117系S11編成です。この撮影地は晩年に農道を整備した際に出来た撮影地で、荷物列車をEF58が牽引していた末期にやっと間に合った場所です。 09,11,30 近江長岡 221F Canon50D
ここのところ、休みの日と晴れの日が相性が悪く、11月は8日以来まともに撮影が出来ず、かなり鉄分不足になり禁断症状が出てきていました。昨日(11月30日)も週間天気予報ではあまり良くない予報が出ていて゛また、だめかな?゛なんて思いながら前日(29日)に何気に天気図と雲レーダー図を眺めていると西から高気圧が張り出し、順調に雲が抜けている事に気づきました。
゛名古屋より西なら晴れるかな?゛そう思い30日に名古屋周辺で何か走らないかと調べてみると大垣の117系(S11編成・国鉄色)が白昼に大垣―米原間を2往復する事がわかりました。
117系をわざわざ撮影に行くのは気乗りしませんが、大垣―米原と言えば今から約30年前にゴハチを追いかけて通った関ヶ原・柏原・近江長岡などなつかしい撮影地が頭に浮かびます。こんな機会にがなければもう訪れる事もないかもしれないと、撮影よりも゛昔のゴハチ古戦場を懐かしんで歩いて来よう゛と言う気になり出撃する事にしました。
当初は、前夜から出発すれば日曜に引っ掛かり厚木インター―関ヶ原インター間が1,000円となるので車での出撃を考えましたが、昔、ゴハチを求めて良く通った様に鉄道で行ってみようと言う気になり30日、朝の゛のぞみ゛に品川駅から乗りました。
↑大垣駅で列車乗換の時間にホームを歩いてみた見つけた誇線橋です。きっと蒸機時代からの現役だと推測されます。こんな発見も鉄道利用だからこそ出来る賜物です。 09,11,30 大垣駅大阪方 Canon50D
懐かしい東大垣や関ヶ原を車窓から眺め、想い出多き近江長岡駅に降りたたのは11時前でした。新幹線では三河安城までは雲りでしたが、名古屋で在来線に乗り換えてからは快晴になってました。
ゴハチを追っかけていた当時の近江長岡駅は大阪セメントの専用線がまだあり、専用線のEDが日に何度もやって来て、また国鉄線で牽引する稲沢のEF65が停車いたりして活気のある駅でしたが、いまは周囲の工場の音が良く聞こえる静かな駅になっていました。変わらないのは駅舎と伊吹山だけでしょうか…
まずは12時頃に下る117系を撮るべく柏原方向へ歩いて行きます。この時点で大変な事に気づきました。最近は車での撮影が主流になり食事の調達はなんとかなるのですが、鉄道利用の撮影では閑散駅には商店がない場合が多く事前に食料を調達しなければなりません。撮影の事に気がとられ食料購入の事をすっかり忘れていたのでした。(結局は自宅に戻るまでまともな食事は摂る事は出来ませんでした。)
さて、懐かしい面影を残す駅前の道を北へ歩みを進めます。当時、駅から歩き出すと必ずと言っていいほど専用線の貨物列車がやって来て、あわててカメラを出す間もなく、行ってしまった事を思い出しました。
かつて東海道線は長距離普通列車が多数運転されていたために、短編成化された現代でも立派なホームが現役で残り、当時の栄華の面影を伝えています。 09,11,30 柏原 226F Canon50D
近江長岡駅を降りた時点では伊吹山は山頂まで良く見えていましたが、撮影地に向かうために歩き出したら、あっという間に雲が出てきて山頂を隠してしまいました。山頂が出ていないならそれなりのアングルで撮れば良く、予め目星をつけておいた道路からの俯瞰場所で本日の一発目をいただく事が出来ました。
撮影後は近江長岡駅に戻らず柏原駅まで歩く事にします。この区間は東海道線にしては駅間が比較的短く4キロ程度しかありません。天気の良い日には一日かけてゴハチはもとより、当時はスーパースターだったEF66や少しくたびれ始めていたEF65などを撮りながら歩いた事も何度かありました。ただ今思えば大阪セメントの専用線をなんで撮影していなかったのか悔いが残ります。また、当時は国鉄合理化が推し進められていたものの、まだまだ保線の要員も多く、沿線の築堤も草刈がなされ、撮影しやすかったのですが、今は保線社員などほとんど居ない状況で荒れるだけ荒れた沿線の築堤を見て悲しさと共に狂気じみた経営効率化に怒りを感じてしまいました。
ところで同区間を30年ぶりに歩いてみて自分の足腰が極端に弱ってしまった事に愕然としました。まぁ、普段の運動不足もあるのでしょうが、近江長岡駅から歩き出して柏原駅が見えてきた頃には腿の裏側がピクピクと痙攣していたほどでした。昔は、近江長岡駅から柏原駅近くまで歩いてきて、また近江長岡駅まで戻ったこともあるのにぃ…泣
鉄道撮影の基本は鉄道を利用して歩く事が基本だとは思ってはいるのですが、最近は撮影効率を重視し過ぎてしまう傾向にあります。たしかに車ならロケハンもいろいろな区間で出来るし、草刈りカマも持参出来るので線路際のススキも処理出来ます。さらに列車待ちの時間も車内で寛げる事も出来ます。しかし久々に徒歩で撮影すると車では見過ごしてしまう道端の小さな石仏を見つけたり廃止になった踏切の遺構を発見したり、さらには列車待ちの駅構内では思わぬ発見をしたり、忘れかけた鉄道撮影の面白味を再認識した気がしました。
他の区間もいろいろ歩いてみようとは思ったのですが結局は柏原駅到着時点で50歳を越えた自分の体力の限界を覚え、その後は柏原駅周辺で半日撮影して米原駅から゛ひかり゛に乗って帰宅しました。
撮影が終わり、ホームでくつろいでいるとこんな景色が目に入ってきました。車での撮影ではこんな景色は目に入る事はないでしょう。 09,11,30 柏原駅 Canon50D
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だいりいぐ伊知郎
DF50 26
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