縁あって、先週の土曜日(20日)に東京の下町にある人形町”きく家はなれ”にお邪魔する機会がありました。高級料亭などまったく縁の無い私ですので、期待に胸弾ませて家を出ました。
お店が、お店だけに下手な服装では失礼と仕事は休みにもかかわらず、上はジャケットながら一応ネクタイをしめることにしました。
連れの人とは人形町駅の改札で待ち合わせ、いよいよ”きく家はなれ”に向かいます。人力車に乗った芸者さんとすれ違いそうな小道を入ると最初に”きく家本店”の店構えに感嘆の声を上げてしまいます。別に威風堂々としているのではなく下町情緒豊かに作られた洒落た店構えなのです。訪れた日は土曜だったのでこちらの本店はお休みで”はなれ”のみ営業しています
お店に入るとここの女将である志賀キヱさんが出迎えてくれました。彼女は人形町に独力で”きく家”を出店しここまで育て上げた人です。
店に入るとすぐ右側の掘りごたつのある部屋に通していただきました。当日は冷たい小雨が降る夜でしたので掘りごたつの中に敷いてある電気カーペットがなんとも暖かく感じました。
頂く料理は小さく、沢山運ばれてきます。その一つ一つが心を込め丁寧に料理されているのがわかります。全体的に薄味なのは日本酒に合うようにしてあるのでしょうか?そして、料理を出されるときは、ひとつひとつの素材や料理したときのポイントを女将が説明をしてくれます。これが高級料亭の常識なのかも知れませんが、なんとも親切で新鮮に思えました。
ここの料理はビールではなく日本酒が合うと話を聞いていたので女将に「どのお酒が良いのですか?」と伺って、ご推薦のお酒を頂くことにしました。
フランス料理ほどではありませんがゆっくり出される料理を味わって頂くとあっという間に3時間が過ぎていました。
後半にはご主人でもある志賀真二さんも部屋に来ていただいて若い頃の苦労話や食についてのこだわりの事など、いろいろ楽しいお話を聞かせていただき楽しく、また有意義な時間をすごすことが出来ました。
サロマ湖産の牡蠣は逸品でした。
最後は手打ちの蕎麦で〆となります。本当に至福のひとときでした。
なお、女将の志賀キヱさんは”人形町酒亭きく家繁昌記”という本を出版されています。もし良かったらご一読ください。
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/4794210434.html
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