DT200Aの庫 (goo-blg)

樺南森林鉄道旅行記 いよいよ奥地へ

 下樺站でしばし停車したレールバスですが交換列車の蒸機貨物がやって来て、駅員が票券(ここの閉塞はメカ的には何の根拠も無い。電話連絡で票券を発行するという極めてシンプルな閉塞方式です。)を持ってくればすぐに発車となります。撮影に夢中だったので全く気がつきませんでしたが、レールバスの周囲で思い思いに過ごしていた我々以外の乗客は既に車中におり、車外に居たのは我々だけでした。我々が乗り込みすぐに発車!
 この駅からいよいよ峠越えです。途中には日本人が戦前に侵略した際に切り開いた日本人の開拓村もあり(かつてこの村から日本孤児として帰国した人もいたそうです。)、車窓には事欠きません。一段とエンジンを吹かしてレールバスがもう少しでサミットを越えると言うところでレールバスは停止。別に故障ではなく撮影ポイントに我々を降ろしてくれるという志向です。
 いくらのんびりしている中国人でもこんなところで停車すると、冷たい視線が我々に投げかけられるのがわかります。あわただしく降りて(誰かさんはしっかりビール瓶を持って下車)レールバスが走り出しふと気づくとそこは静寂そのもの。この取り残し感がまたたまりません!(笑)


 レールバスで降りた撮影地の近くでは農民があわただしく農作業に勤しんでいた。今は暖かいが、冬の足音は日本では考えられないくらい早くやって来る。


 しばらくしてやって来た貨物列車の後部補機。貨車には街に帰る鉄道労働者が乗っている。座ると石炭で服が汚れるので立ったままで乗っているのがなかなか笑える!

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