中国・樺南森林鉄道から帰国いたしました。本来ならハルピンより西に200キロくらい行った葦河森林鉄道へ行く予定だったのですが、出国直前に現地、諸般の事情で葦河森林鉄道が運休とわかったため、急遽、ハルピンから南に300キロくらい南にある樺南新林鉄道へ変更しました。
この樺南森林鉄道は奥地で産出される木材の輸送のために建設されました。しかし長年の森林資源の乱獲で、伐採が禁止されて本来の使命は全うしたになった訳ですが、たまたま道路の無い奥地で産出される石炭を輸送と言う使命あったため、廃止の噂はあがるものの今まで廃止のされることなく細々と蒸機運転で残っていたという線区です。網目の様に中国全土にあった森林鉄鉄道のそのほとんどが廃止されていった中で本当にラッキーな線区なのです。
前述の葦河森林鉄道もその例外ではなく、数年前に森林伐採全面禁止を受けて廃止となったものの、たまたま保存の意味合いで線路を残していたところこの秋に鉄道と併走する道路が大規模な工事をするために道路が閉鎖することとなったのですが、現地には迂回路も無いことから森林鉄道を一時的に復活させてバスの代行輸送をすることになり奇跡的に蒸機運転の客レが運転されることになった訳です。しかし出発日直前に森林鉄道用の通信ケーブルを道路工事で切断。そのため葦河森林鉄道のバス代行輸送は全面休止(バスも鉄道も無くて現地の人はさぞ苦労していると思われます。)、奇跡の復活を撮影に行こうと思った思惑が見事にはずれあわてて予定を変更して樺南森林鉄道へ撮影変更した訳です。
この樺南森林鉄道は撮影には現地があまりにも辺鄙な土地のために宿泊設備が無く、森林鉄道の鉄道労働者の宿舎に泊めてもらうことになります。中国の中でも辺鄙な土地ですからその度合いも凄く、周辺にはほとんど民家も無く、住んでいるのは鉄道労働者の家族だけ。道路もまともな無く、4WD車でやっと道が通れる程度です。夜には狼の遠吠えが聞こえるくらいです。
当然、食事は鉄道労働者と基本的に同じものを食べます。ただ、さすがに外国人が来ると言うので肉類は街から買ってきてくれてあってボリューム・味は満足出来るものでした。また、ビールとミネラルウォーターのペットボトルは街から事前に大量に買い込んできてくれてあって、飲み放題になっていたのが大変に助かりました。
本来中国の奥地の人々は風呂とかシャワーとかが無く体を拭いて体の清潔を保っています。よって我々もそれに従うしかなく滞在した9月29日から10月2日までシャワー等を浴びれず体を拭くだけでした。(厳密に言うと前日に街のホテルに着いたのが遅く、お湯の出る時間が終わっていたので、前日もシャワーを浴びていないので9月28日のからシャワーを浴びていないことになります。)
さらに水も不足する土地柄ですので、水さえもふんだんには使えず蒸機よりお湯を出してもらって、それで体を拭いたり顔を洗ったりしてそれはそれで幸せな時間でした。後半になって度胸もついてきたので頼み込んで蒸機のお湯で頭を洗わして欲しいと頼み込んだのですが。さすがにそれはNGでした。
今日はこの辺で、詳しくは後日お伝えいたします。
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