当初は東田子の浦の有名撮影地へ向かう予定でしたが、天気が悪く最寄り駅の新富士駅で撮影する事にしました。ここも直前まで雲っていたのですが、通過の５分くらい前に雲が切れました。新幹線の撮影ですので１／３２００と言うシャッタースピードを使いましたが鉄道写真を３０年以上やっていて初めての超高速シャッターでした。かつては１／５００以上のシャッタースピードは信頼性が低かったのですが、ちゃんと撮れているのを確認して、それは昔の事だと実感した次第です。 １２，０３，２１ 新富士 ７９０１Ａ ＩＳＯ４００ Ｃａｎｏｎ ＥＯＳ７Ｄ
２１日は出勤日でしたが東海道新幹線で３００系の廃車回送（廃回）があると言うので出勤途上ではありますが撮影する事にしました。もともと私には新幹線はまったく興味を示さず、趣味の範疇外として眺めていますが東海道新幹線東京口を走る最後の３００系列車と言うせっかくの情報でしたので、能書きを言わず（～もぉ、充分言っているって・・・笑）撮影する事にしました。
この３００系の廃回は３月１６日に走った゛３００系サヨナラ列車゛の非常予備として大井の基地で待機していたＪ５５編成で、サヨナラ列車に充当された編成（Ｊ５７）と同じ装飾を施されています。言わば最後の晴舞台を影から支えた編成で幻の装飾編成であった訳です。幸いにして一般には御披露目する事なかったＪ５５編成が装飾を施したままで廃回され、さらに通勤途中に撮れるスジで走ると言うとなれば趣味の範疇外とは言え撮らない訳にはいかないと言う事になります。
実はダイヤ改正で東海道・山陽新幹線では３００系が淘汰されたために３００系が走れる速度種別が廃止になっています。ダイヤ改正前まで３００系と７００系共通運用の列車はＳ５７（１０パーミリの上り勾配で２５７Ｋ／ｈで運転出来る車両性能を有する車両で運転出来る性能の車両で組成された列車と言う意味。これはあくまでも車両性能からの数値ですので、実際の運転速度とは異なります。）と言う３００系に合わせた速度種別が設定されていました。しかし３００系が淘汰されたためにダイヤ改正後は一番（足が）遅い形式が３００系から７００系に変わり、速度種別も７００系に対応したＳ８０となました。このＳ８０では３００系は走れないスジになってしまいました。このためにダイヤ改正以降に大井からと鳥飼から浜松工場へ運転される２本の３００系の廃回は速度種別を特速としてモリスジで計画されました。
１／２５００のシャッタースピードは２００キロ以上で走り抜ける新幹線を流し撮りしても流れていないのにビックリ！ １２，０３，２１ 新富士 ７９０１Ａ ＩＳＯ４００ Ｃａｎｏｎ ＥＯＳ７Ｄ
この２本の３００系の廃回で完全に東海道・山陽新幹線上から３００系は形式消滅となります。しかしこれで世代交代が一段落した訳ではなく、今夏の終わりにはＮ７００系の後継形式であるＮ７００Ａ系の第一編成となるＧ１編成が搬入される予定で、その後もＮ７００Ａ系の増備は続く模様で再来年の今頃には１０本以上の勢力になっているのではないでしょうか？
このＮ７００Ａ系が本格的に投入される様になるとその本数に対応した７００系の初期型の廃車がはじまると聞いております。まだまだ先の話ですが近い将来に７００系のサヨナラ列車が運転されると言うのもまんざら妄想とも言えないかもしれません。もし、新幹線に興味がある方がこの弊ブログをご覧になっていらっしゃっているなら、今から７００系の撮影を本格的に始める事をお勧めします。７００系はまだまだ臨時゛のぞみ゛でその姿を見掛けますが、気がつくと゛こだま゛運用に限定されてしまって、あわてて撮影する事にもなりかねません。現実に３００系の臨時゛のぞみ゛もついこの間まで走っていましたが、あれよあれよと言う間に゛こだま゛限定運用に閉じ込められてしまいましたから・・・
