祇園精舎

気の向くままの徒然日記

「ツーリング」 9月25日

2006年10月21日 | おでかけ
北陸にいってみたいと思っていた。能登半島へ。
3日間の休みをとる。前日には京都~福井県敦賀間まで走ろうと考えていたが、仮眠をとったらそのまま朝…荷物の段取りもしていない始末。
結局、通勤時間と同じ時間に出立。会社の人達に幾人かすれ違ってなんか少し恥ずかしかった。

昼前大阪。昼ごろ京都~滋賀。近畿~名神高速道路を北上する。
この調子なら能登半島に着いても見て回る時間が無いなぁ…
とにかく行けるだけ行こう。

走行距離130~150kmが給油の目安。だからPAにマメに寄らないと走れなくなる。
もどかしいながら、一息入れれて安心できるところもある。
走行中はあまりみかけないがバイクの姿もよくみる。他府県で多種多様の人やバイクを見て楽しい。気が向けば挨拶する。しかしオフロード車の姿は見えないのが悲しい。でも当然かな?


さて、走っていると彦根の看板が見えてきた。
「彦根?ちょっと寄ってみよう~」
北陸ならず未だ近畿内なのに…わかってはいるが気の向くままの行動




彦根城

国宝4城の一つ。歴史が好きなので来てみたかった。井伊大老来ましたぜ!
しかし天守閣の上り口はどこだ?


彦根城内・玄宮園

愛想ない人に撮ってもらった。表情が固い… なんかポーズすればよかった
でも景色は良い。さすが名勝!



この後、会社で一緒に仕事している人が入院したと電話入ってきた。
心配だが命に別状がないとのこと。
明日人員がないから帰ってこいと言われるが「無理です!」
今後しばらく休みが無いことを宣告された。あぁ無常…


時間が無常に過ぎる!前日の晩に敦賀が泊まる予定が1日近く遅くに着いた。
しかし見るものは見るべし!
走れ~走れ~!



日本三大松原の一つであり白砂青松百選の一つである気比の松原

17000本もの松の木!松のにおいが香ばしい。松茸は無かった…残念。



その海岸。色々な人が憩っていた。ほのぼのする。




夕暮れが近くなりこの後行き先考える…。
夕日を堪能…東尋坊は間に合わん…近くの岬だな。




敦賀半島・立石岬の灯台

崖崩れの影響で立入禁止になっていた。復旧する見込みがなく何年も放置された状態。乗り越えていく。見つかったらヤバイだろうからドキドキした。
20分ほど山登りを体験。暗くなる前に引き返さねばならないので全速で登る。
汗だくになり途中で止めておけばよかったと後悔…
しかし登りきったら日本海に沈むきれいな夕日が拓けた。しばし景色を独り占め。
この後下山途中で人に会ったから焦った。でもカップルの姿。「もう少しで灯台です。頑張れ~」とすれ違いさまに励ました。あれはヤバイ!愛深まったやろうな~



しかし今考えると越前海岸を走っても夕暮れを楽しめたはず。能登半島行くなら確実に北に行かなくてはいけないのになぜ西に走ったのだろう?この後、国道8号線に乗り暗闇の中を北上。防寒装備はないので夜風が寒い。明日の行動は宿で考えようと思い越前市へ。
…しかし宿の予約は取っておらず、どこの宿に行っても断られる始末。とにかく体が冷えて寒かったから野宿はしたくなかった。町中を外れて福井市にきたけどここも断られた。ガススタも閉まってて燃料も少ない。携帯の電波が立たん。電池も残り少ない。何も食べてない…とホンマ最悪だった。でも一番の心配が燃料。走れなくなるのだけは避けたい。とにかく市内まで走ろうと意を決して走った。ほんま予備タンクがよくもってくれた。セルフだけど開いているガススタを発見した時、よく頑張ったなぁ…と愛車を褒めてやりました。走れたら大丈夫や、行ける、頑張ろう、と鼓舞をして福井市内へ。駅を探せばビジネスホテルがある。この日はここで一泊。安心したのと明日は何処に行こうか?と心躍らしていたのを覚えている。



「泣いてバショクを斬る」

2006年10月21日 | ひとりごと
例え有能な人材でも規律を正すためには惜しくても斬る…正しいことのためには大事なモノをも手放すという意味で好きな三国志からきている故事。

会社の人が帰りに「今夜空いてる?」と声をかけられる。「…あ…うん大丈夫だけど何なん?」「いや実は…」
引越しの片付けを手伝ってほしいとのこと。数日中に片付けて引き渡さねばならぬらしい。
えて:「なんで俺なん?」
同僚:「いやあまりにも汚すぎて誰にも見せれないねん。だからえてきちさんにしか頼めれんのよ」
えて:「……」
確かにオイラはガサツでずぼらのノンキ君ですよ。実際部屋は汚いわい!(`з´)

手伝いにいくと…確かに汚い…というか無駄な物が多すぎ。なんで部屋の中に車のタイヤがあるねん?シートもあるし…バイクのショックも転がっていた。雑誌や書類も散乱。前の前の部屋を借りて住んでいた時の自分を思い出した。他の人がみたら確かに驚くありさま。仕事ではきっちりしていて口うるさいのに私用になるとだらしないというか無頓着なんやね。自分も人にいえないけど。

さて整理整頓しながら分別していく。粗大ごみ・燃えるごみ・雑誌・衣服・道具系・必要なもの…
「これ捨てるで、これは?これは?これいる?それも思い切って捨てるぞ」
てな感じで片付けていたが、この人も結構モノに愛着か執着あるみたいでなかなか捨てきれなかったようだ。
わかるけど引越しはもったいないといっていたらなかなか片付かない。思い切って捨てるべきです。
愛読している車の雑誌は何年分あるのか知らないが捨てれないとのこと。自分も競馬の雑誌も泣く泣く捨てたから気持ちはわかる。今でも数冊残してはいる。だから一角に車の雑誌をかためて置いた。

そのうち写真を見つけ、見入ってた。「働け~後にしろ。片付けしろやぁ」というが動かん。前の彼女や前々の彼女の写真だ。
「おいとったらいいのと違う?」と言ったけど「うん、でもいいねん」といって自ら捨てた。あれはエライなと思った。過去に縛られず今を大切にしようとする姿が見えたからだな。

そのうちまた「見て見て!」という。学生の友人達とバイクに乗っている姿があった。当時のヘルメットもでてきた。もう社会人になってからメンバーはみなバイク乗っていないらしい。自分は社会人になり今から乗っている。どっちが果たしていいのだろう。そんなことを思った。

ある程度も遅くなり粗大ごみを捨てにいった時には、ヘルメットを渡し思いっきり高く投げ捨てていた。どんな想いだっただろう?

たかが片付けであったが引越しは心と思い出を整理し新たに旅立つ行為に自分は感じた。
しかしこれで全てで終わりではない。片付け完了に後3日間はおそらくかかるだろうな…