TTTの高校時代の友人が素敵な詩集を送ってくれました。哲学者の彼は心の奥深くで人生や人間を見つめ続けている研究者です。今回の詩集を読むと、「文は人成り」で繊細な感覚を感じますが、活動的に世界中を行き来するスポーツマンの面も兼ね備わった文武両道の方です。ちょうど、文学者の同級生がいい書評を書いているブログを見つけましたので、ここにご紹介します。(大角修くん無断でごめんね)
★☆★北岡武司の詩集『スピラスィヨーン』和光出版・大角修のブログから★☆★
何日か前に、友人の北岡武司君から詩集『スピラスィヨーン』(和光出版)が送られてきた。彼は高校時代からの親友で、変わった少年だった。カントやニーチェを読んで、さかんに議論をふっかけてきた。その延長で、今は岡山大学で哲学の先生をしている。私が似合いもしない文学部に進学して、なぜか宗教学をやるようになったのは、彼の影響が大きいのである。「スピラスィヨーン」は息のことらしい。 産道をでるとすぐ息を吸った 肺をふくらませ地上の空気を吸い込んだ 息を吸うこと アスピラスィヨーンが 生まれて初めての動き 以来 ずっと アスピレとエクスピレの繰り返し (「アスピラスィヨーン」より) いつのまにか、年齢を重ね、生まれてからのアスピレとエクスピレの繰り返しは、いったい、どれくらいの数になるのだろう。ただ、その繰り返しであったように思われる。 ちなみに『スピラスィヨーン』は北岡の第三詩集だ。 他に『シルエットの裏側』『ビワの葉裏』(いずれも思潮社)がある。 波うちぎわをあるく 月は沈み あるきすすむにつれ 砂上の影はうすくなり (中略) ふり返ると マンションの 窓、窓、窓から 生活が洩れている(『スピラスィヨーン』から「それでも」)
★☆★★以上、大角君のブログから★☆★青春時代を思い起こせば、北岡君の座席は確かTTTの後ろの席でした。休み時間になると日当たりの良い南のガラス窓から差し込む柔かい光に包まれながら大角君と仲良く談笑していましたね。当時はスパルタ教育の厳しい高校でしたから、窓辺の柔かい居場所が印象的でした。男同士の友情は東京と岡山の距離感を超えて宇宙規模で固く結ばれているんですね。羨ましい限りです。★☆★☆♪♪♪★☆★元気に楽しくE表現★☆★☆♪♪♪★☆★ TTT