「聖護院だいこん」
公式テキスト『京のブランド産品ガイドブック』より
⚫︎文政年間(1818~30)に、尾張の国から黒谷金戒光明寺に2本のだいこんが奉納され、
聖護院村の田中屋喜兵衛が、種子を譲り受けて聖護院で栽培し始め、選抜していったところ
丸型の品種が出来てきた。
⚫︎尾張から導入された「宮重大根」が元であるから、別名「尾張大根」。
⚫︎12月7、8日に千本釈迦堂で行われる「大根(だいこ)炊き」では、
聖護院だいこんに梵字書き、大鍋で炊いて参拝者に振る舞われる。
⚫︎最近の経済品種は、聖護院だいこんを「ス」が入りにくいように改良した
交雑品種が用いられ、出荷時期に合わせ早生系、晩生系を使い分けられる。
⚫︎デパートの青果売り場などでは「ス入り」がないことを示すため切り売りされることがある。
※「ス入り」のことが多めに書かれていますね。早生種が「ス入り」が多くなるそうです。
晩生種の方が「ス入り」が少なくて、寒さで味が乗るためか美味しくなるそうです。
⚫︎特に、久御山町の聖護院だいこんは、「淀だいこん」として出荷される。
公式テキスト『京の伝統野菜と旬野菜』より
⚫︎早生系を俗に「雌」、晩生系を俗に「雄」と呼んでいる。
※聖護院かぶと同じですね。