ブランド認証が始まった平成元年、平成2年に認証されていましたが、
第7回京野菜検定問題から新たに出題範囲に加えられた、
「丹波くり」、「丹波大納言小豆」「新丹波黒」です。
ちなみに問題として出されたのは「黒大豆」問題で2問、「小豆」問題で1問で計3問。
「くり」は出ていません。第8回では「丹波くり」が出るかもしれませんね。
公式テキスト『京のブランド産品ガイドブック』より
「丹波くり」
⚫︎名前の由来は江戸時代の尼崎の魚商人が丹波の国から帰り荷として持ち帰り
「丹波くり~」と言って売り歩き、あるいは店頭に置いたのが全国的に名声が拡がった。
⚫︎平安時代の文献に記載されている。
⚫︎丹波地方では、早い時期から接ぎ木技術がクリにもつかわれた。
「丹波大納言小豆」
⚫︎煮ても煮崩れ(腹切れ)しないことから切腹することのない「大納言」に由来。
⚫︎「日本書紀」(720年)に記述が見られることから、8世紀頃にはすでに広く栽培されていたと考えられる。
⚫︎産地によっては粒に特徴のあるもの(俵型、烏帽子型)も作られているが総称で丹波大納言小豆と呼んでいる。
⚫︎昼夜の温度格差が大きい事が大粒生産に欠かせないことから丹波地方を中心に中山間地域で広く栽培されている。
これが第7回の検定に出ました。小豆に限らずだとは思うんですけどね。
⚫︎赤飯のほか羊かんや、飴などの和菓子の原料として大量に使用される。
「新丹波黒」
⚫︎10世紀の書物「烏豆(くろまめ)」として大豆とは区別され、16世紀には宮中への献上物に
「黒豆」の名があることから、この頃にはすでに栽培が盛んであったと思われる。
⚫︎100粒の重さが85~90gもある極大粒品種である。
第7回の検定問題27問で出ました。問いには「100粒90~100g」になっていて、これが間違いということですが、そんな細かなところを問題にしてくるなんて思いもしませんでした。
あと、「種は京都府が原種を保存している」という問いがありますが、兵庫県を意識していますよね。古くから、丹波地域で栽培されてた黒大豆を、京都府の奨励品種として、昭和56年に品種名「新丹波黒」と命名したということですから、当然、京都府が「新丹波黒」の原種を保存しているのでしょう。(京都府のHP参照)
⚫︎別名「粉吹き大豆」と言われるように、種皮の表面に白い粉が浮き出す。
⚫︎極晩生で収穫時期は11月下旬頃。正月需要に合わせて乾燥調製して出荷。
出回り時期が新豆として12月で、乾燥保存された豆が周年出ているようです。