「京山科なす」
公式テキスト『旬をたのしむ京野菜』より。
⚫︎慶応年間(1865~68)に左京区の吉田あたりで栽培されていた小型の「もぎなす」を大型に改良したものと言われている。
※個人的に不思議に思っていることがあるのですが、
公式テキスト『京の伝統野菜と旬野菜』によると、小型の「もぎなす」は、『慶応、明治の初年頃に在来ナスから偶然早生で草丈の低い系統が出現した(P85右中)』とあります。ということは、偶然、「もぎなす」が出現したと同時に「もぎなす」を大型に改良して「山科なす」を作ったことになるので、無理が出てくるように思うです。記述の通りだとすると、
『在来のなす』→『小型のもぎなす(極早生種)』→『山科なす(中生種)』がほぼ同時期。
自分がなにか勘違いしているかもしれません。
⚫︎一時は京都市内のナスの6~7割を占めていたが、昭和20年頃から他の豊産性品種に押され、栽培は減少した。
※皮が薄いという欠点があって、収穫して短時間で色あせしやすく、傷がつきやすかったようです。
⚫︎果皮が柔らかく傷つきやすい。
公式テキスト『京の伝統野菜と旬野菜』より。
⚫︎昭和に入ってから耕地が減少したことと、昭和10年頃から山科地区にトマト栽培が入ってきたため、ナスの栽培面積が減少してきた。
⚫︎果皮がとくに薄く、肉質、果皮ともに軟らかく、種子の少ないのが特徴。