「京たけのこ」
京野菜検定公式テキスト『京のブランド産品ガイドブック』、『京の伝統野菜と旬野菜』より。
⚫︎良質のタケノコを生産するため初夏、晩夏、初冬期の施肥、敷きワラと冬季の土入れ(客土)、収穫期の親竹選定とその先止め、秋には古い親竹更新のための伐採など、年間を通じて独特かつ周到なタケノコ園管理を行います。
⚫︎わずかに先端を地上に出した程度の地中のものを掘り起こしたものは皮が茶白色で「シロコ」といって、軟らかく良い品質とされる。
⚫︎たけのこを煮て一晩おくと切り口に白い粉がふくが、これはアミノ酸の一種のチロシンである。
⚫︎京たけのこはその主産地域の土壌は粘質で酸性であることが味には最適で、最高の品質を誇る。
⚫︎乙訓(おとくに)郡を含む西山一帯は粘質土壌でマグネシウムを多く含んでいる海成粘土で、普通の作物は生育不可能な極酸性土壌であるが、モウソウチクには生育に適したということが考えられる。
⚫︎京都地方では優良タケノコを「シロコ」、品質の悪いのを「クロコ」という。
⚫︎タケノコとして食べる竹には、孟宗竹(もうそうちく)、真竹(まだけ)、淡竹(はちく)などいくつかの種類があるが、その主なものは孟宗竹である。
⚫︎西山一帯は第4紀の旧洪積層ないし細砂の混ざった粘質土壌および第4紀のマグネシウムを多く含んでいる海成粘土で、極酸性土壌であるが、この特別な土壌が孟宗竹の生育によく適した。
栽培参考ページ(長岡京市HP)
【追記12/11】「京たけのこ」の出回り時期について。
京野菜検定公式テキスト『京のブランド産品ガイドブック』では「京たけのこ」の出回り時期にについてP53の表に3月中旬から5月上旬になっていますが、『第6回検定試験問題と解説』の問題24のところで、出回り時期の訂正がはいって、3月上旬から5月上旬までとなっています。
【訂正12/11】上記の表。訂正箇所「出回り時期」。追加箇所「9月中旬-親竹更新」。