京野菜検定公式テキスト『京のブランド産品ガイドブック』より。
「花菜」
⚫︎アブラナ科ナタネの一種「伏見寒咲きなたね」で西洋ナタネではなく、平安時代から栽培されていた在来のナタネに属する。
注)このテキストではなぜか『京の伝統野菜「花菜」』と紹介されていますが、正確には京の伝統野菜に準じるものと思います。「花菜」を「やさい」として栽培され始めたのは、戦後になってからということなので、「京の伝統野菜の定義」から外れるのではないでしょうか。
⚫︎古くは燈火用の油を絞っていたが、伏見桃山地区で切り花用に栽培、近年になって漬け物用の野菜として利用されるようになった。
⚫︎花の塔立ちが早く、初冬から花が咲くので「寒咲き~」と呼ばれ、正月用の切り花に利用される。
⚫︎明治時代始め頃から、北白川の「白川女の花売り」によってされ始めたといわれ、この花のつぼみを塩漬け用として利用され始めたのは戦後である。
⚫︎別名「伏見縮緬(ちりめん)寒咲きなたね」。葉にちりめん状のシワがあるのが特徴。
⚫︎9月上旬から順次播種、収穫は11月下旬から3月中旬、出回り時期は12月中旬から4月中旬。
⚫︎開花寸前のつぼみを収穫。からし和え、漬け物(菜の花漬け)。花の咲いたものを少し加えて「黄金漬け」と名付けられている。