公式テキスト『京のブランド産品ガイドブック』より
「万願寺とうがらし」
⚫︎舞鶴市特産で来歴も明治時代より新しいのではないかと判断されるため、京の伝統野菜に準ずる野菜とされている。
⚫︎主産地の中丹地域(JA京都にのくに管内)で生産されたものは、「万願寺甘とう」の名前で出荷されている。
※「万願寺とうがらし」が品種名で、「万願寺甘とう」は地域での登録商標名と考えてよいようです。
⚫︎府の研究機関で品種改良が進められ、辛味や黒紫色の発色のでない品種を育成している。在来種はまれに辛味のある果実が混じることがあったり、黒紫色に発色したり、果実の形にバラツキがある。
⚫︎「万願寺とうがらし」は、地元生産者の強い熱意で「万願寺甘とう」として出荷され一躍評判を呼び、ブランド京野菜の先駆けとなった。
⚫︎果実の形状や肉質は、細長い「伏見とうがらし」とずんぐりしたピーマンの「カルフォルニアワンダー」との中間で、長さ15cmのもなる大型のとうがらし。
※テキスト内では「万願寺とうがらし」が「伏見とうがらし」と「カルフォルニアワンダー」の交配種であるとは記述されていないが、それらが交配したものとの説があるとされている。第3回過去問題30。
公式テキスト『京の伝統野菜と旬野菜』より。
⚫︎連作に弱いこと、疫病にかかりやすいことから、病気に強い台木を使って接ぎ木栽培で生産してる。
過去問題より
⚫︎「万願寺とうがらし」は熟すると赤くなる。
作柄と品質を安定させるため、ビニールハウス内での栽培が多くなった。第4回過去問題17(2)より。
【追記2015.02/06】
⚫︎京都府内での主産地は中丹地域で、そこでの栽培は、7割がビニールハウスでの栽培となっている。
過去問題第3回30