緩和ケア医の日々所感

日常の中でがんや疾病を生きることを考えていきたいなあと思っています

がん性腹膜炎による腹壁伸展痛、膨満感の症状コントロール

2008年05月15日 | 医療
がん性腹膜炎とは、腹膜にがん細胞が根をはった状態。 もう少し細かく話すと、腹膜は、一定の規則正しい構造をした2枚の膜が合わさったものですけれど、がんが目詰まりを起こさせたり、規則正しい構造が一部破綻したりした状態になり炎症をともなっている状態。 で、ここから体液がしみ出てくると腹水になるのです。腹水が沢山たまると、腹壁が引き伸ばされた不快感がまず出てきます。 多くの場合、体の膜は一旦伸びきってしま . . . 本文を読む
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