オピオイドは、有効限界がない薬剤です。 適正な量とは、除痛がはかれて眠気があまり出ない量を目安とします。 非ステロイド性抗炎症薬や鎮痛補助薬でオピオイドが効き辛い痛みをコントロールしていると、オピオイドが良く効く良い薬剤という印象をもってもらえて、少量でコントロールが出来ていきます。
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このブログ、結構製薬企業さんが訪れてくださっているということなので、あえて書きます。 鎮痛補助薬の何たるかも知らず、オピオイドの適切な使用方法も勉強せず、自社発売のオピオイドをとにかく使ってほしいという企業さんがいるようで、最近緩和ケアに携わる医師の間で、不評を買っているそうです。
中堅どころ以上の年代で緩和ケアをやっている医師には、他の診療科で医療に携わる中、患者さんの辛さをとってあげられなかった悔しさ、後悔などを経験し、緩和ケアの勉強をしてきたものが多くいます。 そこには、利害を超えたボランタリーな精神があります。 だから、新しいオピオイドを出しましたからどんどん使ってくださいと利益追求的に求められると、ムッとしてしまいます。 一企業の儲けではなく、一緒にがんを持つ患者さんのために、がん疼痛緩和の普及に力を貸してほしいと思うのです。
企業さんですから、最終的には収益を求めるものであることは理解しています。 でも、最低限がん疼痛緩和の方法を学んでいただいて、オピオイドがどのような位置にあり、薬剤の特性などをキチンと答えられるようにしてほしいのです。 当院でも薬剤説明会で、散々な受け答えしかできなかった企業が、相変わらず勉強もしないで薬剤の説明会のお知らせを持って来ます。 単に一MRの問題かと思っていましたが、メーリングリストで話題に上ったところと同じ企業でした。
我々は、良い薬剤が無ければ、良い緩和ケアができません。 現場で何が起こっているか知ってほしいと思いますし、そこから患者さんのために良い薬剤を開発してほしいと思っています。 医療のパートナーであってほしいと期待するのは、間違っているでしょうか・・
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いつも楽しく拝見しております。
ご指摘の点が、私自身に思い当たる節があったため、反省を込めて書き込みしております。
「必要な患者様に適正に使用していただく」ことを心がけているつもりでした。
実際は「より多くの患者様により多くを使用していただく」ような活動になっていたかも知れません。
国内3番目のオピオイドが発売した当初、某専門医をPCUに訪ねて効果を確認しました。
某先生はデイルームでご友人と午後の紅茶を嗜まれている患者様の方を向いて「あれが効果だよ。」と教えて下さいました。
それ以来、自社製品を通じた社会貢献をしたいと考えて行動しておりました。
先生方からご覧になられて、私どもの行動が社会貢献になっていないと判断された場合は遠慮なくご指摘いただきたいと思います。
よろしくお願い申し上げます
(M山さんが何方か分かっている上で書かせて頂いています。)
薬理学、周辺臨床、最新の医療情報など本当によく勉強していらっしゃって、医療の携わる者としていつも敬服しています。公務員がもつルールも熟知されていらっしゃるので、多くの医療者が安心してお声をかけさせて頂いていると思います。認定看護師もその知識量に“M山さんって、本当にすごいですよね”と言っていました。院内のみならず、地域との繋がりにもお助けいただいており、そのことは、患者さんに還元できていると思います。
某PCUでの出来事、言葉を越えた感動を覚えます。素敵な話をシェアして下さりありがとうございました。