昨年秋、癌治療学会の代議員にご選出頂いておりました。
今年に入って、突然、
その癌治療学会の教育委員会委員と定款委員会委員に
委嘱されたとの文章が送られてきました。
慌てふためき、学会HPをみると、
いつの間にか、名前が掲載されておりました。
その時、代議員名簿をざっとみたのですが、
やはり、女性は一人しか見当たりません。
学会には、沢山の女性医師、薬剤師、CRCなどの看護師が参加していました。
会員の層に対して、男女比が大きく乖離している印象です。
こんな話を聞いたことがあります。
一人が海岸沿いで打ち上げられたヒトデを海に投げ入れ返していました。
それを見た人が、
何故、そのような効率が悪いことをしているのか、
一度に沢山のヒトデを返せるようなシステムをつくったり、
ヒトデが打ち上げられないような対策を考えるべきだと。
海に一つ一つ投げ入れていた人は言いました。
これは、効率的ではないかもしれません。
でも、一つ一つを返すことも大切です。
こうした方法も私にとっては大きな意味があることなのです。
と・・
何人もの患者さんが、言葉を残して逝かれました。
先生は、人を育て、システムを作ったりすることに関わるべきです。
一人でできることは限られています。
と・・・
時々、このヒトデの話を思い出しては
一つ一つのヒトデを投げ入れていくような立場でありたい
と思うことがあります。
そんなとき、
幾つかの仕事の話を頂くと
育児中に孤独だったことを思い出しては、
求められることに感謝をして
精一杯お引き受けしなければ・・
そう、思い直すのです。
癌治療学会と緩和医療をつなぐ立場において頂けたことや
緩和医療学会の仕事の機会を頂いていることに
感謝し、がんばらねばという思いと
一人一人の患者さんとのささやかな時をかみしめていきたいという
思いが混在し、
不器用に、波打ち際で風にうたれている自分の姿を想像しているこの頃です・・
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コメントははじめてです。
自分がやりたい仕事と依頼される仕事の間で、どこでバランスをとればよいのか、時々考えてしまいます。
断りきれなくて、困ることもありますが、断ったら仕事から外されるかもしれないと思うこともあります。
仕事の内容は違いますが、同じように感じられることもあるのかなあと思うと、ちょっと楽になりました。
コメントありがとうございます。
バランス・・まさしく、その通りだと思います。
バランスを失うと、心身ともに疲弊してしまいます。自分が心地よいと思う“立ち位置”を周りの人に知ってもらえるように、yes-noが言えるとよいのだけれど・・と感じます。
今回書かれていたこと…すごくよくわかります。本当に...
元気なコメントありがとうございます!
山あり谷あり・・寒暖あり・・
明日からは、少し暖かになるようです。
よい一週間となりますように!
頂いたコメントのお陰で、書いてよかった・・と思えました。
私も子ども4人育てるのに8年間専業主婦になり子育てに専念し、段階を追って現在に至ります。だからこそ、看護の仕事に対していつまでも純粋でいられるのかな、と思っています。立場や内容は違うかもしれませんが、そういう時を大切に過ごしたからこそ、今の先生の感性が磨かれ、一人ひとりの患者さんやご家族に対して暖かい気持ちで向き合えているのだと確信しました。
また一つ先生の人柄に接することができたようでとても嬉しい気持ちになりました。子育てが終わると次は親の介護だったり、子どもの結婚だったり孫の誕生だったりと、まさにその渦中にいますので、こういうひとときを大切にしていきたいと思っています。ありがとうございます。
4人お子さんがいらっしゃるのですね。
短いセンテンスをここまで読み取ってくださったことに、同じような道を歩まれたのかなあと思いを馳せております。
ご指摘の通り、私は家族に育ててもらいました。母親の経験がなかったら、ここには辿りつけていなかっただろうと思います。
その思いをここでシェアできたことに、本当に嬉しく、感謝です。
まだまだ家族への役目は終わりそうにありませんので、共に成長していけそうですね。